ジオラマ素材の宝箱
今年になって展示会のイベントが連続してそのレポートばかりのブログになってしまいましたので今回はひさしぶりにジオラマに役立つちょっとテクニック紹介として「素材」の事をお話いたします。
日頃から使っているジオラマの材料などは作ろうと思った題材に合わせて買いそろえる事もありますが、普段から見つけた時にコツコツ集める事が重要です。特に手芸ショップなどで売られているドライフラワーは常に同じ物が売られている訳ではありませんので見つけた時にまとめ買いする事が吉。
しかし買いっぱなし、集めっぱなしでは使いたい時に見つけられなくなるのがジオラマ素材。使いやすいように分類するのが大切です !!
そもそもコレクター気質の私は集めたものを細かく分類する事も得意♬。
作品の制作が終れば綺麗に整理して気持の切り替えをしています。
(いや・・・現在製作中のものはまったく完成しておりませんけど・・・汗)
私が整理箱として使っているのはとても優れた組み立て式の箱付き段ボール箱。
似た様な種類がいろいろありますがブルーのラインが綺麗な「 Logistox」。
一箱400~500円ぐらい。楽天とかで検索すると安く買えるショップとかありますよ。
棚に並べた時のすっきり感が好きでこれを選びました。箱の色に合わせたオリジナルのタイトルネームをパソコンで作って張り付けています。
ずらりと並べると圧巻ですよ!
・・・・ちなみにこれは3年程前の写真。
今はこの棚の前に完成ジオラマの保管箱とかストックジオラマの箱が山積みされて見る影もありません(泣)
ご覧のようにいろいろと分類箱がありますが、今回の紹介はジオラマの地面素材を分類している箱です。
100円ショップで買ったいわゆる「ジップロック」タイプのビニール袋に分類しています。すぐに見つけてさっと取り出せるように袋の上に内容タイトルを書いています。
例えば石。
大抵は近所の公園や河原で散歩に行った時に見つけて採取しています。 100円ショップで買った茶こしを使って粒の大きさを別けてストック。
例えば根っこ。
これらの根っこはほぼ自宅のガーデニングで育てていた植物が枯れてしまったものの根を綺麗に洗って消毒してストックしていますが、場合によっては近所の空き地から枯れた低木を引っこ抜いて来て使ったりしていまして。。
(人様の家や公共の公園から持って来たら犯罪ですからダメですよ!)
根っこ好きなモデラーにはタマラナイストック♪
例えば落ち葉。
これはほとんど市販のもの。JOEFIXの白樺のタネを使った奇跡の葉っぱ形状の落ち葉は店で見つける度に購入。pulsmodeleの紙製の落ち葉が発売された時には「究極」と思えましたが安価な「紙創り」製の落ち葉が発売されるとコストパフォーマンスがいいので取って代わりましたね。
しかし市販のものを買うばかりではないのが情景師の腕の見せ所!
写真の右の袋に入ったひと際大きな枯れ葉の固まりは「ベビーティアーズ」を乾燥させたもの。
よく花屋の店先にブリキの植木鉢に植えられて売られている葉っぱの可愛い植物です。これがほどよい「落ち葉」として使えます。ポット販売ならば200~300円で売っていますのでしばらく部屋の中で観賞用として楽しんだ後に乾燥させて使うとかなりいい材料になりますよ。
天然系の素材はやはりジオラマにとっては最高の素材。普段からの収拾が必要です!
旅行に行ってもかならずジップロックを数枚持ち歩いているのは我が夫婦の基本中の基本です(笑)
作りたいジオラマの為に素材を集めるばかりではなく、素材を眺めているうちに作りたいジオラマが思い浮かぶ事がありますね。
落ち葉素材をながめていると・・・・やはり廃車ジオラマが妙に作りたくなります(笑)。
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この記事へのコメント:
ツカサ : 2013/02/09 (土) 18:24:05
なんていうか、博物館の裏舞台みたいな雰囲気に見えます(笑
私も根っこや葉っぱマニアで、色々集めてはいるのですが・・・
自然素材の物はカビさせてしまったものが多くて、ちゃんと袋に乾燥剤と一緒に入れておけばよかったなぁ~と反省することも。
あと、小さな虫がわいた時は「ギャー!」ってなりました(笑
yoko : 2013/02/09 (土) 19:06:21
私は材料など、どうしてもバラバラに箱に詰めているため、買ってきた物が既に箱の中で封も開けずになんてことが多々あります(汗
やはり整理整頓しておかないとダメですね。
情景師・アラーキー : 2013/02/09 (土) 19:18:23
模型を作る際の道具もそうですが、プラモ趣味とは何かと物が必要ですし物が増える傾向にあります。
そしてジオラマなどは、ほんとありとあらゆる材料が必要。
やはり整理整頓は大切ですね。
自然物はジップロックで空気を遮断しておくとカビも生えにくくなりますが、消毒用アルコール、もしくはアクリル溶剤(これはアルコール系ですからね)をかけておくといいですよ。一番は「煮てしまう」とある程度のカビの胞子や昆虫類の卵などを制御する事ができますよ!
情景師・アラーキー : 2013/02/09 (土) 19:20:47
おお、それは残念でしたね。
でもまた機会はありますよ。
細々としたものを整理すると、それだけでも「作品」になると思います(笑)
だって小さな葉っぱや小石など個別にパッケージされていると可愛いですものね♬
魔天郎 : 2013/02/11 (月) 02:39:32
(^^;)
しかし、こんなにストックされていたとは・・・・
さすが師匠!
今回私の廃車にチャレンジさせていただいて、ジオラマの作ったのですが・・・
行き当たりばったりの手近にあったものだけではジオラマとしての奥行が違いますね。
手芸屋通い始めます。
しかし、模型本体のお値段より素材にかかる金額の方が・・・
(*^^*)
ぴろんちょ左衛門之介久 : 2013/02/11 (月) 14:07:03
クラクラ : 2013/02/13 (水) 23:33:10
なんとまぁ几帳面で効率的な収納・・・
毎度毎度、収集と買出しに行く私は反省することばかりです。
確かに落ち葉を見ていると廃車作りたくなりますね~
私は今ちょっと変わったものを計画中です。
まだ頭の中で妄想段階ですが・・・。
情景師・アラーキー : 2013/02/15 (金) 00:04:24
おおおミゼットの廃車ジオラマ。。。
いい雰囲気で出来ているじゃないですか!
プラスαで上記で紹介している葉っぱ素材をパラパラと撒くといいですよ。これはいい荒隠しにもなるんですよ。しかし私は上に「パラパラ」と書いていながらいきなり否定ですが葉っぱは1枚1枚ピンセットで配置して接着しています。この葉っぱの角度と位置によってリアルに見えるか否かが変わって行くんですよ。
ジオラマ素材はやはりコツコツと集めるのが吉。
それは買うばかりではなく拾ってきたりと安くて効果的な方法もあります。
いい材料はそれだけジオラマの完成度をあげる事が出来ますよ!
情景師・アラーキー : 2013/02/15 (金) 00:06:47
ジオラマ素材は天然系のものがほとんどなので管理や保存においてすぐにカビが生えたり、虫が発生したりしがちですよ。
しっかりジップロックで整理しておくと、全く問題がありません!
情景師・アラーキー : 2013/02/15 (金) 00:10:03
整理しておかないと、結局なんども同じものを買い集めたりしがちですね。
特にジオラマは材料が豊富で1つの作品を作り上げるだけでも結構な料と種類が必要なんですよ。
こうやって仕分けしておけば作業効率が格段にあがるので作業もサクサクと進みます。
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