今年の錆おさめ!放置車両ミニクーパー制作-1
メリー錆クリスマス(・・・・いやな響き:笑)
最近、模型イベントの展示会のレポート続きで、本来の「ジオラマ」メインのブログコンセプトがぶれつつある事にお気づきの方。。。。す、すみません。
そうなんですよね。実はジオラマを制作が停滞気味で「完成出来ない病」に成っているここ最近の私。
だって世間には面白い出来事が多過ぎるんですもの〜!!。
触手がいろんな所に反応してしまうんで・・・自分が2人、3人他に欲しい程。
困りましたね〜。
ブログ書きたいネタもしこたま溜まっておりまして....
作りたいもの、そして作らなきゃいけない物はいろいろとあるんですがね。
まぁあれこれある中で、たまたま手にたとある作りかけのプラモデル。後回しにすると絶対に「放置」してしまいそうだったので今年の完成品の「錆」納めとして、先月行なわれていた大阪での模型展示会「モデラーズ EXPO」においての錆講座にて実演しておりました例のミニクーパー、これを「放置」せずに「放置車両」として完成させました
(ああ、ややこしい!!)
おさらいとして実演準備として下塗りしてあったもの。放置していて色あせた雰囲気を出すためにちょっと白を多く加えたベース色(ラッカー)にてエアブラシ塗装。その際にさらに白を加えた色を縦に筋書きして雨だれを書き込んでいます。

それをダイレクトカットと共に錆び塗装したもの。実演時間約1時間後の姿。
タミヤアクリルの「ハルレッド」とクリアーオレンジ」と「つや消しブラック」の3色だけで錆塗装完了。

そして、そしてこれが完成した「放置車両ミニ」!!


・・・・相変わらず可哀想なくらいに朽ちちゃったミニ。
別にミニに恨みがある訳ではございませんのであしからず。
どちらかと言えば大好きな車ベスト5には入る車種です。

これは実演用にダイレクトカットによる錆びて塗装が剥がれた様子をちょっと大げさに行なったものでしたので、仕上げがダイナミックに荒くなっておりますが、解りやすいサンプルにはなりましたね。

いつものように野外で軽く撮影!。夕日を浴びた姿がいいですなぁ。。。
今回はさらりと完成形の紹介でまとめました。
モデラーズ EXPOでこの実演を直接見ていただいた方は、「あああれが完成するとこうなるのか」と久しぶりに見た親戚の子の成長を愛おしく見ていただければと(笑)
初見の方は次回にて今一度おさらいとしてのダイレクトカット法による塗装剥がれの How to を解説しますね。
&パンクしたタイヤの作り方も教えちゃいます♬
え〜と、ちゃんと年内に記事を書くのが目標です!!
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この記事へのコメント:
saezo : 2012/12/19 (水) 04:09:26
軽妙な語り口、ちょっとファンになりました。ハイ。
このミニに限らず、ウィンドウ部分のウェザリングってどうしてらっしゃるんでしょう。どうもクリアパーツは扱うのコワくて・・・
よろしければ、パンクの技法といっしょに解説していただければとおもっております。
情景師・アラーキー : 2012/12/19 (水) 10:02:41
で、出た〜!!Ustream見ていただいた方が!!
お恥ずかしい限りです。。。
次回があればもう少し笑いの要素を多くしますね。(そっちかよ!)
人物はさて置き手元アップの画像作りを目指したいです。
さて、窓の汚れ・・・。確かにこれも良く聞かれる話題。
かなり簡単&あんちょこ、エアブラシでちょちょいと塗装しているだけなんですけどね。
実は実際の廃車ってあまり窓は汚れていないんですよね。びっくりするぐらいに錆びて朽ちているのに、何故か窓はピカピカだったり。家の窓はあんなに汚れるのにね。
だけど「イメージ優先」と、室内の作り込みを手抜きしてあまり見えないようにする為だったりしています(笑)。
次回の完結編?で解説いたしま〜す!!
MASAKI : 2012/12/19 (水) 10:05:57
ホントいつみても惚れ惚れします。
本格的な錆はまだやってないので今度どこかに使ってみたいと思います!
でもこの雰囲気のさびってスケール大きくないと厳しいですよね。
ハマシ : 2012/12/19 (水) 11:28:25
目~鱗状態です。。。ユーストリームも拝見させて頂きましたが
カットの按配は・・・よく見えなかったので(笑)
「ま、初めてならこんな感じでいいだろう・・・・のか?」な状態で
やってみましたが、ハルレッドだけでも結構良い感じになるのに驚愕!!
塗り始めは「マジ?大丈夫?」ってなりましたが、乾くと本当に良い感じになりました。
一番の驚きはハマシにも出来るw←コレ重大
yoko : 2012/12/19 (水) 23:53:24
このミニちゃん大阪での実演の際に私も少しダイレクトカットさせて頂いた代物ですね。
しかし3色でここまで完璧に錆表現できるとは恐るべし!
ろうがんず展示会で木造廃漁船拝見しました。
今まで木造の朽ち果てるリアルな表現を模型で見たのは初めてでした。
あの技法を応用して廃墟建物とかできそうですね。
今度チャレンジしてみようかな。
たにーちょ : 2012/12/20 (木) 17:19:31
すごい技術!
マシーネンのジオラマでも、破損して放置された機体などの表現に使えますね!
現地にはいけませんでしたが、ユーストの動画で勉強させていただきます^^
同志99 : 2012/12/20 (木) 20:43:20
う~む、いつみても素晴らしい錆ですなぁ・・・プラスチックは錆びる。
私も今UAZやサンバーなど作っていますがゴムタイヤをどうやってパンクさせるのか・・・それがわかりません。是非とも解説して頂ければ・・・
タミヤMMなどのプラスチックタイプならばまだ削ってパテでできるのですが・・・
今の所は基本的に全部タイヤ外してやっているのですが、ゴムを一体どうやっているのでしょうか?加熱やら削ったりしましたが全然ダメでした・・・・
情景師・アラーキー : 2012/12/20 (木) 21:04:11
ダイレクトカットは小さく削れば1/100までは大丈夫ですよ〜。
現にモデラーズEXPOでの錆講座の時にサプライズプレゼントで約1/100スケールミニカーの廃車塗装サンプルを作って、見に来てくれた人にあげたんですよ。
情景師・アラーキー : 2012/12/20 (木) 23:06:43
>まさに今やってます!!
おおおお!すばらしい。
どうですかね、うまくやれていますか?
最初はなかなかコツが解らないと思うんですよね。結局実演の時にも説明した後に目の前にいる方にやってもらいましたが、見た印象とやってみた印象ではやはり違ったみたいですからね。
楽しんで作ってくださいませ♬
情景師・アラーキー : 2012/12/20 (木) 23:13:05
yokoがカットしてくれた部分ももちろんこの作品の中に生きています。まさに「コラボレーション」!!
いずれはジオラマに仕立てますのでお楽しみに!
そうそう、ろうがんずの展示会にお越しいただいたんですね!それはありがたい。。。
良かったでしょう?朽ち漁船のジオラマ。
久しぶりに作ったプライベート作品なので思う存分に今私がもっている技量をつぎ込んだ作品ですからね。また生で見れる機会があればお知らせいたします!!
情景師・アラーキー : 2012/12/20 (木) 23:17:08
レストア職人さんはこんな車体でもそれは見事に再生しますからね。
やはり鉄って・・・錆びた部分は単なる参加ですから、その部分は切り取って、別の金属板を溶接して再生してしまいますものね。
まぁ現実の話はさておき、確かにマシーネン等のジオラマにも使える技法です。
習得してぜひ、チャレンジしてみてくださいませ。
情景師・アラーキー : 2012/12/20 (木) 23:22:10
ゴムタイヤのパンク・・・・むふふ。あの時に実演でも説明したんですよ〜。
参加できなかったのは残念だったね。
>加熱やら削ったりしましたが全然ダメでした・・・・
→あはは、やったやった!ボクもやったよ。ライターであぶって机に押し付ければ簡単に出来ると思ったら・・・見事にタイヤが燃えてジ・エンド!
苦労の末に行き着いた結論は、実はやはり「ダイレクトカット」だったんだよね。
むふふ、次回をお楽しみに〜!!!
mack : 2012/12/20 (木) 23:26:56
MACK : 2012/12/23 (日) 00:01:53
実演を拝見して、あまりに見事に素早く錆びるのにびっくりしましたが、完成形はやっぱり段違いですね!
今、普通にグロス塗りのクルマを作ってますが、サビいれたくなる衝動が、、入れませんが(^◇^;)
ぴろんちょ左衛門之介久 : 2012/12/23 (日) 00:24:58
タイヤのヘタリ良いですねぇ
サビ塗装がさの3色だけだなんて
~モデラーズエキスポ、、、悔しい、、、
ちょうぎ : 2012/12/24 (月) 23:19:41
まさに「あ~あれがああなるのか!」と納得いたしました^^
写真ではヘッドライトのフレームがメッキのまま錆で内側が盛り上がっているように見えますが、これは塗装ですか?それともメッキのままダイレクトカットして錆色を入れてますか。
情景師・アラーキー : 2012/12/25 (火) 07:25:58
1/150スケールでもいけない事はないですよ!
1/100のミニカーにこの方法でダイレクトカット&ペイントをほどこした事があります。
フェイスブックにアップしてある写真ですが見れるかな?
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=415153911889036&set=pb.100001832933056.-2207520000.1356387900&type=3&theater
情景師・アラーキー : 2012/12/25 (火) 07:29:52
私はツルピカのカーモデルはちょっと無理なんですよね。まぁ過去に何度も作った事がありますけど、その手間たるや。。。この世界は本当に気を使います。
塗料はみ出しは御法度。しかし錆モデルの場合はまぁリペアが何度でもききますからね。
情景師・アラーキー : 2012/12/25 (火) 07:33:31
モデラーズ EXPO,絶対に貴殿は来ると思っていましたけどね。
来年の年間計画に入れておいた方がいいと思いますよ〜。
まぁ来れなくてもこちらのブログでフォローしますけどね。
情景師・アラーキー : 2012/12/25 (火) 07:44:48
>メッキのまま錆で内側が盛り上がっているように見えますが
→ぐふふ、流石見る所がさすが!
廃車のメッキ部分は決してくすむ事がありません。光沢は失わないけどメッキの錆の場合は内側からさぶイボがブツブツ出るように錆が湧くんですよね。
故にメッキ部品にはカッターの先端でブスブスと差してそのめくれを作ります。
その刺し傷に錆色を入れるとリアルにこのボツボツ錆びを再現出来ますよ!