モデラー?ライター?



前回のブログ記事にて雑誌作例の納品が無事に完了したと報告しましたが・・・
やれやれそれで一息ついたかに思われますが、実はここからがライターとしての本番。
ようやくスタートライン立った訳なんです。



模型雑誌は完成写真をただ掲載されているだけの本ではありませんので、もちろん制作記を書かねばなりません。
つまり模型紙においては好きで得意なプラモデルだけをただ作ればいいのではなく、それをネタした文章を書いて初めて完了するのです。足を棒にして取材する記者のように、模型雑誌のライターはネタを自ら制作してそれを記事にするという実に大変な仕事なのです。。。


ネット社会なるとペーパーレスになり人は文章を書いたり読んだりする機会がすくなくなると予言した人がいます。文章を書いてそれを人に見られるという機会は実は逆に増えているんですよね。ブログしかり、 mixiしかり、ツイッターしかり、 Facebookしかり・・・実はすべて手を出している私は毎日もの凄い文章を産み出している訳で(笑)。
小学校の頃に「400詰め原稿用紙3枚以上で提出」という夏休みの宿題の条件はまるで太平洋に小舟でこぎ出すように果てしない目標に思えました。
過去の自分がまさか全国誌に文章を書くようになると知ったならば・・・
まさかそんなありえね〜〜〜って。
おそらく未来にはそんな特効薬が開発される!と思うに違いありません(笑)



私がいろいろな模型雑誌で作例を担当するようになった切っ掛けは模型コンテストです。
そこで懇親会にて雑誌社の編集長さまから声をかけられたのが最初でした。
模型の腕はそれはその人の作品を見れば一目瞭然ですが、この人が果たして第三者が読んで良くわかるそして面白い文章が書けるのか?なんて面接があった訳でもありませんし、「私とプラモデル」という論文を書いて提出した訳でもありません。最近ですとブログをやっている人も多いのでその文章スタイルと読みやすさなどからライターとしての素質をチェックする事は出来ますが、私がライターをやり始めた頃には mixiさえありませんでしたからね。

それまでの私は制作記事はモデラーのインタビューみたいな雑談を聞いて文章としてまとめるのは雑誌社の方だと思っていました。本当にこんな素人に文章依頼するんだなぁともの凄く驚きました。

モデラー=ライターとしての素質を見抜くのは博打のようなものなのかもしれませんね。

模型雑誌の記事の事、普段はあまりふれるネタでもありませんので今回はそれをちょいと紹介します。

今回は19文字×90行= 1710文字。400字詰め原稿用紙約5枚。


この文字数は作例撮影後に記事レイアウトの構成ページが決定した後に告知されます。
電撃ホビーマガジンのようにどんなネタでも掲載文が定型サイズとして始めから決まっている雑誌もあります。


作例納品後、スタジオでの撮影、担当編集者によるラフレイアウト、そして紙面デザイナーがいる場合は最終紙面デザイン。そこでメインの写真が配置されて小さな写真の説明キャプション、そしてそして本文の文字数が決まります。(という方法はすべてではありません)


今回の作例のプロが撮影した写真はすでに拝見させてもらっています。
さすが写真のこだわりには定評があるモデルグラフィックス !!
最高にカッコいい写真に震えました!皆さん期待してくださいませ。

その写真を見たときはモデラーにとっては最高の瞬間かもしれません。
すべての苦労がすっ飛ぶ、

しかし・・・いろいろな粗が見えてきて冷や汗が流れる瞬間かもしれません(爆)。


さて、それらの写真でテンションをあげてようやく本文の書き出しです。

おおよその場合は納品から本文の原稿要求までが短くて、連日の睡眠時間を削って制作してボロボロになった身体が癒える前に原稿を書かねばなりません(泣)

もの凄く切羽詰まっている場合は朝に本文要求がきてその日中に投稿してください!という事も。。。。(鬼!)
その昔、アニメ・サザエさんのお隣に住んでいる作家先生と原稿を取りにくる編集者の攻防を見て、文章書きとは実に大変な仕事だなぁと思っていましたが、まさかそんな事になるとは。。。

私の場合はどちらかといえば淡々と制作記事を書く派ではなく、一つの物語を書くようにまとめるスタイルが好きですね。この作例に繋がる話を切り出して、そして本文に入ってる・・・最後になにかしらのマトメ(オチ)をつける。

この書き出しの文章が決まれば後はひたすら書いて行くのみ。
要求文字数をおおよそ検討をつけてパソコンのキーを叩きますが、模型と違って私は専門の分屋ではありませんのでそんなにすらすらと書ける訳ではありません。書き出しの冒頭をいくつか案を出しながら書いていき、家での文章打ちが間に合わない場合は(大抵間に合いませんが)それを自分の携帯にメールで送って、通勤時間に文章をつないで行きます。
後は本職勤務中の休憩時間などでさらに文章をつなげ、そして帰宅時の電車の中でさらに紡ぐ。
帰宅後にはまたその文章を自宅パソコンにメールで送って、最終的に文章を完成させるのです。
通勤時間が約1時間ある東京在住者なので往復の2時間分の時間の使い方が非常に貴重になります。


約2000文字の文章を要求されると、それに収まる目標で文をつづると大抵約2500文字ぐらいで書き上がります!。
そんなに長文書けないよ〜と思いつつも毎回かならずオーバーしてしまいます。
そりゃあ苦労して作っていますからいいたい事が山ほどあるわけでして。
それらの長文を短くするのが最後の難関であり、もっとも苦労する所です。


模型制作記事はいろいろありますが、その文章を紡ぎ出す裏話まで触れているモデラーはいないでしょう。

制作以上に苦労しているのは実は本文を書く「ライター」としての自分だという話でした。


ちなみに今回のブログ文章文字数は約2000文字!!
次回の作例本文よりも長いのですよ(笑)
しかも写真が一切無いし。


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この記事へのコメント:

sai : 2012/09/14 (金) 23:21:53

何時もニヤッとしながら文章に引き込まれ読んでおります!(笑)文章を書く事がとてもお好きな感じにお話しててかんじましたが、そんなに御苦労されてたとは…(苦笑)これからもっと深〜く作例写真と記事文章の裏を感じながら有難く読ませて頂きます!(笑)今回のライターのお仕事も楽しみにしていますね!

MASAKI : 2012/09/15 (土) 01:39:48

いや~納品が終わったと聞いていたので文章もすべて終わってるのかと思いきや、模型雑誌の場合はそういう流れなんですね。

私も過去にCG雑誌などに記事を書いていた事はありました。
その時は、ある程度決められた文字数の説明文と画像をまとめて送ると、編集者の方でどのくらいの大きさでで写真を使って、どういう風に文章をレイアウトするか決められてたのでちょっと流れは違うのですね。

文章を上手くまとめるのってホント難しいですよね。

アラーキーさんのブログは長文ですが読みやすいんですよね。
人によっては長文だと途中で読むのが嫌になるブログもあるんですけどね。

記事楽しみにしてますね!

GAS : 2012/09/15 (土) 07:08:21

ものすごく面白いネタで楽しく読ませて貰いました(^^) 
「そうそう!」と相槌うちまくりです(笑

情景師・アラーキー : 2012/09/15 (土) 07:33:46

 ●→saiさんどうも!

>文章を書く事がとてもお好きな感じに

→まぁ苦労はしますけど、格段「苦痛」という訳ではありませんね(笑)。
故に文章が長くなる。。。。

私は全ての事象を楽しむ派なので、ジオラマ制作もそれを解説するもの、それを収める箱作りも、展示するイベントもすべてまとめて=模型の楽しみと捉えています。

実は模型をいっさい作らずにコラムだけ書くというライター業も悪くないなぁと思っていたりして。

情景師・アラーキー : 2012/09/15 (土) 07:49:15

● →MASAKIさん、まいど〜。

そうなんですよね。
模型造りは模型雑誌でいろいろ解説されていますし、私のブログのようにあれこれと解説してくれるお人好しな人もいたりして(!)世の中に技術は溢れていますが・・・

まさか作例文を書く書き方を教えてくれる人はいないんですよね。

私は、最初に担当していただいた方がアーマーモデリングの編集者だったのですが、この方が自分の書いた稚拙な文章を素晴らしくテンポのいい文章にアレンジしてくれて随分教えてもらいました。ジャズのセッションをしているようなそんな感じ。雑誌の編集者の文屋のプロってこんな人だなぁと感心しました、
あまり多くを語る人ではありませんでしたが納品直後のあのほっこりした笑顔を見るとそれだけで苦労が報われる思いをしましたね。

>アラーキーさんのブログは長文ですが読みやすいんですよね。

おおお、ありがとうございます!!!


褒められると伸びるタイプです(笑)・・・・43歳で伸びるもないか。。

情景師・アラーキー : 2012/09/15 (土) 07:52:34

●→GASさん、むふふ。

お互いライター業としては共感出来る部分が多いでしょうね。

作例納品した後に「ああこれで終わりじゃないんだ、やっと始まったんだよね」と
なんだかスッキリしない不条理な感じ。

過去の記事とかブログの記事とかでその人の文章の癖を読み取って、自動的に書いてくれるソフトとか発売されないかなぁ。初音ミクの文章版って感じで(笑)

まさぼん : 2012/09/15 (土) 10:13:58

私は本業が物書き&編集なので、ご苦労をニヤニヤしながら読んじゃいました(失礼っ!)。

そーなんですよねぇ、ブログとかライトなものはサクサクサクサクだらだらといつの間にか字数は稼いじゃってますよね^^;

そして〆切がないと、さらに肉体的にも追い詰められていないと良い物が出てこないのがテキストの困ったところだなぁって13年ほど文章を生業にしてきて感じています・・・orz(本当に身体に悪い仕事だw)

模型のライターさんはハードワークですね^^;
アラーキーさん、お身体にはお気をつけて! モデグラ次号、読む楽しみが増えちゃいました^^

情景師・アラーキー : 2012/09/15 (土) 21:48:31

●→まさぽんさん、

ええええええええええ!!物書きでしたの!!!!

それはそれは、プロに見られているとはなんともお恥ずかしい。

確かに体力が落ちている時は文章って出てこないですよね。
毎回ヘロヘロな時に書き上げておりますし、後から難度も読み返して添削している訳ではないのでね。

今回の作例文は・・・なんだか難しい要求をされまして、いささか愚痴っぽいというかおかしな文になっているんです。今回はいろいろと謎掛けみたいなオーダーが多くてどれもこなせた気がしません。。。

ですから、文章は読み込まないでね♫

yukiyuki : 2012/09/15 (土) 23:17:09

ライターの仕事ってモデラーが対応していたんですね。
全く知りませんでした~。
通勤時間も惜しみなく使っているとは・・・脱帽です。
(自分、通勤時間は爆睡時間です。w)
モデグラ次号、絶対見ますね!!(^^)

どろぼうひげ : 2012/09/20 (木) 11:37:46

こんにちは(^^♪
アラーキーさんの文章はとても読みやすいので、そんな苦労をされているとは思っていませんでした(^_^*)
ボクも同じなので、何か安心しちゃったりして(^_^;)
これからも楽しい製作文で楽しませて下さい(^^♪

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プロフィール

情景師・アラーキー

Author:情景師・アラーキー
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■ 情景作家
■ 1969年生 居住地:東京・杉並 

「日常にあふれるさりげない光景」を立体化する事が得意なオールラウンドジオラマ作家。昭和ノスタルジーからアニメシーン再現まで製作範囲の守備範囲は無限。むしろ挑んだ事がない題材を与えられると燃えるタイプです。

「生み出すものに魂を込めて作る職人のようにありたい」・・・と願って「情景師」を名乗っています。

<過去の作例活動経歴>
●電撃ホビーマガジン
●電撃スケールマガジン
●モデルグラフィックス
●アーマーモデリング
●モデルカーズ
●パンツァーグラフ
●エクストラマガジン
(スペインの模型雑誌)

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(製作事例:CM、テレビ撮影用、展示会用、トイの商品開発用、企業ノベルティー等)
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・タモリ倶楽部(テレビ朝日)
・怒り新党(テレビ朝日)
・情報ライブミヤネ屋(TBS)
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・lifeサプリ(BS日テレ)
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