西瓜の夏ー制作記その3/ベースの工作


夏が続きますね・・・・。

本日(記述日:8/19)でおおよその方は盆休みが終了でしょうね。

我が家の場合は、カミサンが仕事の都合上盆休みというのがないのでいつも彼女の仕事が落ち着いた頃に取っています。
夏がちょっと落ち着く9月にまとめて習得する予定ですので我が家の夏休みはまだお預けです。。。



さて、続いていますジオラマ「西瓜の夏」の制作記事の続きです。

いよいよ石橋の塗装ですが....あまり途中写真がない事が判明。
すんませんが、言葉で補填します。

石橋の塗装はモデリングペーストでの下塗りが完了して、タミヤのアクリル塗料を使って進めます。
使用カラーはフラットブラックとレッドブラウン(もしくはハルレッド)。石=グレーを使いがちですが、よく観察すると時間の経過した石は結構黒っぽいもの。この2色で十分です。溶剤で薄く希釈してそれぞれの石に変化が出るようにわざとムラに成るように塗装していきます。黒っぽい所があったり茶色っぽい部分があったりと。

石橋工作8


次はドライブラシ塗装にてディテールを浮かび上がらせます。

先ほどの色を白にちょっと加えて腰の強い平筆でササッと表面を履くように塗料を乗せて行きます。
石橋のディテールが浮かび上がってきますので楽しい作業です。



石橋工作9JPG

石橋はこれで完成ではありません。
石創り特有の白っぽい丸い苔を書き込みます。

すいか1



カラーイメージは「白っぽいペパーミントグリーン」。
カラーレシピはうる覚えなんですが「ブルー、白、グリーンを6:2:2」・・・ぐらいかな?
(すんませんがイメージですのであくまでもご参考という事で)

それを筆で「てん、てん」とスポット塗装していきます。単にそれだけの話なのですが、これがもの凄くリアルになるんですよね。てんてんの場所は実際の写真などを参考に。やりすぎないようにしてください。


橋の基本塗装はそんな感じで。あとは全体が完成に近づいてきたところで調節していきます。



今回はジオラマベースについての作業を紹介していきます。


私の作風で「ジオラマベースが凝っている」という印象があると思いますが、ベースも大切な演出装置だと考えているからですね。海外から有名な絵画がやってきて美術館で企画展が開かれておりますが、その際にすばらしい絵画とともにそれ以上にすばらしい「額」に目を奪われます。場合によっては絵以上に額の方が大きくてすばらしいぐらい(笑)。ジオラマにおいてのベースはまさにその「額」にあたると思うのです。

今回はカントリー雑貨屋でわざとアンティーク調に塗装された木の箱を使いました。これは1700円ぐらいでいい感じの古さが魅力的なA4サイズの箱。そこに土台としてのスタイロフォーム(厚さ役100mm)を詰め込みます。

下の写真は橋の両岸まで一気にスタイロフォームで切り出そうとして苦労している途中写真。
その後に、それはイメージとは違っていたので両岸は切り取ってしまいました。
失敗は常につきものです。。。。頭の中で考えていた事と実際はけっこうギャップがありますからね。
つねにサクサクと作業している訳ではありませ〜ん!


ジオラマベース工作1



で、結局両岸は「コルクブロック」を使う事にしました。
これはコルク屑を焦げ茶色に着色してブロックとして固めたもの。手でむしるといい感じの岩肌が再現出来るすぐれものの素材です。それ意外にも端面が非常に雰囲気がありまのでかさ上げした断面部分をワザワザ木の板を張ったりして工作しなくて済むんですね。

ジオラマベース工作3

地方の方も東急ハンズの通販サイトで購入できますよ!

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しかし、・・・・・眺めてみると今回は両岸が岩肌ではやはりイメージにあわない。。。。
予定変更、石橋を造った時と同じようにスチレンボードに石垣を書き込んだものを貼付けて、両岸も石組みにしてみました。

ジオラマベース工作5



スチレンボードはこういった湾曲した面にも対応できるのが利点です。


石橋の上と両岸の地面の工作です。

私は実家・習志野で採取した畑の土を愛用しています(笑)
天然の素材に敵う物はありません。良く天日干ししてアルコールで消毒した土です。
それを木工ボンドで薄めたものをたっぷりと塗りつけて、100円ショップで購入した「茶こし」で振りかけます。
写真で白くなっている部分が木工ボンドです。

ある程度乾燥させたあとに、さらに薄めた木工ボンドをスポイトで流し込んでまた茶こしで土を振るいます。
こうして地面をしっかりと定着させます。

ジオラマベース工作10


さて、今回の記事の仕上げとしてアスファルトの地面のテクニックの一部を紹介します。

それは・・・・



ジオラマベース工作13


超簡単。120番ぐらいの紙ヤスリを貼付ける事です!!
表面のざらつき具合にくわえて、独特のアスファルトにまざった小石がキラキラした雰囲気がまさに最適!
接着には木工ボンドを使うと表面がうねってしまいますので、2液性のエポキシ接着剤を使うといいでしょう。
土の接着以外には木工ボンドは使いません。乾燥時間が長いの作業時間がもったいないからです。


ちなみに・・・石橋の上にまいた土がちょと堅く引き締まってみえるのに気がつきましたか?

これは木工ボンドでしっかりと固定されて、よく乾燥した後に、紙ヤスリで表面をやすったんです。
特にタイヤの幅で表面をゴシゴシとやすると堅く踏み固められた雰囲気を演出する事ができます。


地面の基本工作はこんなもので。

次回はいよいよ川の工作編です!!
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この記事へのコメント:

yukiyuki : 2012/08/19 (日) 10:35:18

ジオラマ製作過程、拝見致しました!
スタイロフォームの使い方が知りたかったところだったので、参考にさせてもらいますね!
(^^)
しかし、いざ自分が作ろうと思っても、躊躇してしまいがち・・・
失敗を恐れず、トライ!ですね。
重い腰を上げる時が・・・来るかな?
ではでは!

sai : 2012/08/19 (日) 11:11:20

ども、確かに本物に勝るモノは無いですよね!土!!!私も近所へ地面ばかり眺めながら素材探しに良くいきます(カナリ怪しい!)師匠を始め凄腕の方のジオラマを見てはその工作技法を想像など良くします!またそれが楽しかったりするんですけど(笑)橋!勉強できました♪川も楽しみです。

情景師・アラーキー : 2012/08/20 (月) 07:08:56

●→ yukiyukiさん

え〜〜〜!!

ここまで解説しているんだから躊躇する事はないっしょ!!

文中に紹介しているコルクのブロックはそのままでもかなりいい雰囲気のベースになるよ。ただし・・・なぜか「カブトムシの匂い」がするんだよね(笑)、ある人はコーヒーの匂いともいうし、僕は嫌いな匂いではないけど。

まぁ案ずるより生むが安し・・・やってみれば結構簡単だよ。

情景師・アラーキー : 2012/08/20 (月) 07:11:28

●→sai さん、

近所の散歩もそうですが、旅に行く時にももちろん小さな「ジップロック」を持って行きますよ。もちろんあの大阪でも(笑)。
つねにいい感じの土や砂があれば採取します。もしかしたら「土コレクター」になりつつあるかもしれません!

MASAKI : 2012/08/20 (月) 14:35:49

このジオラマって思ったより小さいんですね~。

あの密度からしてもう少し大きいのかと思ってました。

踏み固めた土の表現や岩の塗装表現など今回も非常に参考になりました!

最近このブログを見てジオラマはじめようとしている人たちが私の周りに増えていますよ。
ジオラマ見るのが大好きな私としてはうれしい限りです。
どんどんテクニックの拡散お願いしますね~^^

情景師・アラーキー : 2012/08/21 (火) 23:23:48

●→ MASAKIさん

そうそう、小さいでしょ?
A4サイズのジオラマベースです。そもそも1/32スケールの軽トラックですから小さい車体なんですよね。凝縮感が決め手。
わたしは大降りの大作よりもこういった小さいサイズのジオラマの方が好きですね。


>近このブログを見てジオラマはじめようとしている人たちが私の周りに増えていますよ。

→おおおおおおおおお!!!

ジオラマの伝導師を勝手に名乗る身としてはそれはそれはうれしい話。
コメントをいただける人以外にも、訪問カウンターには1日400〜500名の方が訪れて単身でくれている様なのでひとまず安心はしていましたけどね。

うれしいですね。

さこ : 2012/08/22 (水) 07:00:05

アンコールワット制作記事とあわせて拝見させていただきました!
正直想像していたよりも、身近な道具を使って制作されていた事に
まず驚きました!
やはりジオラマは以外な日用品が役に立つ所もおもしろいですね!
普段100円ショップ等に日用品を買いに行くと、ついついそういう
視点で見て気がついたら2時間程経っていたりなんてことも・・
今回かなり参考になりました!ありがとうございます
相変わらずのクオリティ流石です
では、また御邪魔させていただきますね!

情景師・アラーキー : 2012/08/22 (水) 23:29:33

●→さこさん

今回のジオラマもかつて雑誌の依頼で制作したものなのですが、模型雑誌の場合は全国で販売されておりますので、私が住んでいる東京でしか手に入らないような素材を使ってしまうと読者が引いてしまうんですよね。
故に私は「全国どこでも手に入る、または通販等で手に入る」素材だけを使うように心がけています。そうなればジオラマを作る条件はみな平等。

100円ショップは非常によいジオラマ材料の宝庫です。
いつか「100円ショップで手に入る物だけを使ってどれだけクオリティの高い物が出来るかをいう企画を実行したいなぁと企んでいます!

ぴろんちょ左衛門之介久 : 2012/08/25 (土) 00:36:12

こんなに少ない色数で仕上がっているなんて、、アラーキーマジック!
そうコケ!このコケの塩梅が絶妙ですばらしいですねぇ~

貼り付いているツル植物のタネ明かし(解説)もお願いします。

micanbaco : 2012/08/25 (土) 20:02:02

今回の記事も大変参考になりました。簡単そうに説明されていますが、実際のところアラーキーさんの超絶的な“技量”による所が多いかな?(あとセンスも!) 

私も100均で材料を買いますが、いつまで経っても“子供の工作”レベルです。(汗)  今のままでも十分楽しいですが、いつかは立派なモノを作ってみたい! ・・・と思う今日この頃です。

情景師・アラーキー : 2012/08/27 (月) 06:51:24

●→ぴろんちょさん

物の塗装はシンプルであればそれに越した事はないと思います。
この石橋もこの後にツタなどの作業があるんで、あまり主張しすぎないのがいいと。
いろいろなバランスですね。石橋の塗装は本当に楽しいのでいつまでもやり続けてしまうんですよね。

情景師・アラーキー : 2012/08/27 (月) 07:00:18

●→micanbaco さん

>実際のところアラーキーさんの超絶的

まぁ、私もそれなりに場数はこなしておりますので、まったく同じように出来ますよ〜とは断言しませんね(笑)。しかし、あまりこういった技量を詳しく解説しているモデラーライター)も少ないので、少しでも参考になればと思っています。

知っている方も多いでしょうが、私の本職は某電機メーカーで家電製品をデザインしているデザイナーなので、大学でも色彩やデザインを勉強していてそれらが作品作りに影響している事は否定出来ません。
そうすると「センス」の意味では、「な〜んだそういう職種の人なのね」と妙にガッカリというか安心してしまう事は多々。

しかし、私の知るモデラーの中ではそれらの勉強も趣味もないのにもの凄くセンスの良い作品を産み出す作家もいて、そういった技量やセンスはどこから来ているのかと、納得しかねるケースもあったり。。。。
共通するキーワードは「好きこそもののじょうずなり」って事だったりはしますね。

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プロフィール

情景師・アラーキー

Author:情景師・アラーキー
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■ 情景作家
■ 1969年生 居住地:東京・杉並 

「日常にあふれるさりげない光景」を立体化する事が得意なオールラウンドジオラマ作家。昭和ノスタルジーからアニメシーン再現まで製作範囲の守備範囲は無限。むしろ挑んだ事がない題材を与えられると燃えるタイプです。

「生み出すものに魂を込めて作る職人のようにありたい」・・・と願って「情景師」を名乗っています。

<過去の作例活動経歴>
●電撃ホビーマガジン
●電撃スケールマガジン
●モデルグラフィックス
●アーマーモデリング
●モデルカーズ
●パンツァーグラフ
●エクストラマガジン
(スペインの模型雑誌)

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(製作事例:CM、テレビ撮影用、展示会用、トイの商品開発用、企業ノベルティー等)
・ジオラマ制作についての相談&質問もお答えします
・展示会等での作品貸し出しもしております。
・TV,雑誌,Web取材等の随時受付中。
<出演事例>
・おはよう日本(NHK)
・めざましTV(フジテレビ)
・タモリ倶楽部(テレビ朝日)
・怒り新党(テレビ朝日)
・情報ライブミヤネ屋(TBS)
・まにあマニアル(BS日テレ)
・王様のブランチ(TBS)
・lifeサプリ(BS日テレ)
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