アンコール遺跡の夢−1
意外に涼しかったこの年の梅雨ですが、ようやく蒸し暑い夏らしい日になってきました。
震災の為の節電を強いられた去年の夏。
我が家は少しでも世の中の動きに対応しようと去年は1度もクーラーを使いませんでした。
そもそもクーラーが苦手な我が夫婦。それでも夏の暑さが厳しいかったのですが根性でなんとか乗り切りました。
つまり・・・2年近く我が家のクーラーはコンセントが抜かれたまま。
さて、今年はどうなることでしょう。
モクモクと立ち上がる入道雲とカラッと澄み渡る青空。
梅雨の合間に垣間みる夏の空を見上げると・・・・つい海に泳ぎに行きたくなり・・・・
というのは高校までの話。
私は10年前に行った東南アジアの巨大遺跡を思い出してしまうのです。
実は新婚旅行で訪れたアンコール王朝の遺跡群。
一般的は「アンコール寺院=アンコールワット」と知られています。
しかし、この写真のような4面に仏様のお顔が大きく彫り込まれた寺院はアンコールワットの直ぐ隣にある
「アンコールトム」に存在します。トムというのは「大きな街」という意味です。
よくぞここまで彫り込んだ事か!!
近くで見るとその規模と大きさに圧倒されます。
また、その巨大な石組みを崩す勢いで根を張る木々。。。
その組み合わせが非常にロマンが溢れていて、いつまでも眺めていたい遺跡なのです。
なんとなく、巨大遺跡文明といえばエジプトのピラミッドを想像してしまい、その建築年代も紀元前なのでは?と勘違いしてしまいがちですが、アンコール遺跡も、マチュピチュの空中遺跡も、マヤ文明のピラミッドも11世紀ごろなんです。日本で例えるとちょうど鎌倉時代ぐらい。
そう説明されるとさほど昔という訳ではありませんね。
そんな旅の思い出と写真を紹介してどないすんの??
ってこのブログも「ジオラマ」が主題の記事ばかりなのでまぁオチは見え見えでしょうが・・・・
これらの遺跡の大きさは
1/35スケールでした!!
こちらのブログでもいくつかアンコールワットのジオラマを紹介していますが、本当に好きな題材なんですよ。
つい前日、梅雨の合間に非常にいい空になりましたので、虫干しついでに昔作ったアンコール遺跡のジオラマの写真を野外で撮影しました。
次回の記事ではこれらの作り方も含めて詳しく紹介いたします!!
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この記事へのコメント:
MACK : 2012/07/13 (金) 03:22:36
と読み進めてましたが、、
さすがの一語です(^^)
実際に見てらしたんですか、それもスゴイですね
製作記、楽しみにしてます!
アラーキー : 2012/07/13 (金) 04:39:16
わて、アンコールワットが好きや!!!!!!!!
という野望と情熱がこんな形になってしまいました(笑)
まずはこの写真を御堪能くださいませ。
Kazufumi : 2012/07/13 (金) 08:33:38
ハマシ : 2012/07/13 (金) 09:51:48
『さあどれが本物の写真でしょう?』って言われたら
間違いなく「三枚目は現地でしょうか?」って答えちゃいますw
私もアンコールワットの遺跡は好きです
。現地には行ったこと無いですが(行ったら帰りたくなくなりそうですしw)
子供の頃観た映画『ランボー2』でもそれっぽい遺跡とかチラ映りしてたのが凄く印象に残ってます。
アラーキー : 2012/07/13 (金) 11:43:18
実はこの返事はKazuhumiさんが住んでらっしゃる所の真反対、北海道の函館で書いています。かみさんのお祖父さんの法事で今日から4日間、北の大地をたんのうです\(^o^)/
天才・・・だなんて・・・
そう、私、人を騙す天才なんです(爆)
本職のデザインの仕事も、まるでこの世のに存在しているかのようなCGやモデルを作って、皆を騙してアイデアを採用してもらったりと。。。(笑)
さこ : 2012/07/14 (土) 07:15:42
まさに圧巻
制作記事楽しみにしております
技術・想像力・構成等どれをとって自分とは格が違いすぎてあまり参考にならないと思いますけど・・・
少しでもその技術を盗める様、何度も記事を読み直しながら思考を凝らします!
MASAKI : 2012/07/14 (土) 10:21:43
実際に現地に行ったのと行ってないのとでは頭に入っている情報量が違うでしょうから制作されたものの表現に違いが出そうですね。
どのような素材を使って原型を作っているのか?
どこまで制作して複製しているのかなど知りたいこともいっぱいなので
次回のメイキング期待してます!
北海道今の時期は良いですね~。
ぽぽ : 2012/07/15 (日) 11:23:54
凄すぎる!
アラーキー : 2012/07/16 (月) 23:26:51
こんにちは!いらっしゃいませ。
野外撮影は本当に楽しいですよ。
私もジオラマ制作時にはたまに外に出して、その色あい等をチェックします。
日光はどんな優れたライトよりも優れた光源ですからね。
私が訪れたアンコールワットはちょうど10年前なのであの頃はデジカメも無くて
フィルム写真しか資料は残っていません。
もう1度訪れていろいろと確認したいことだらけです。
アラーキー : 2012/07/16 (月) 23:30:22
いやいや、ジオラマは基本を押さえれば実は単純な作業の積み重ねなんですよ。
私だって日々がずべて勉強です。残念ながらこの世には優れたジオラマの教科書みたいな物が今の所存在していませんので、全ての技術は模索です。トライ&エラーの繰り返しなんですね。
このブログが少しでもさこさんのような方の参考になるようにいたします♫
アラーキー : 2012/07/16 (月) 23:39:11
北海道はちょっと寒く感じる程に涼しくて快適でした。
今は東京の自宅に戻って、そのギャップに涙しています(笑)
実は新婚旅行の10年前に訪れた時には将来まさか、こんなジオラマを作るなんてまったく想像していませんでしたので、資料になりそうな写真が皆無なんですよ。
全てはネットの画像検索とアンコールワットの写真集だけ。
そんなものでもこれ位のものは作れますよ(笑)
アラーキー : 2012/07/16 (月) 23:42:42
いいのですよ。いつでもコメントしていただいても。
ジオラマを愛する者達の憩いの場になれば本望です(笑)
ジオラマの楽しみ方は前からおすすめしていますが、『写真を撮る』という楽しみもあるのですよ。結構作った後には普通の写真を撮ってしまいがちですが、日光の下でちょっとだけ気を使って撮影するとこんなに臨場感溢れる写真が撮れるでしょ!!
模型にはいろんな楽しみ方がありますよ!
micanbaco : 2012/07/18 (水) 15:21:22
それでも模型だと気付けるのは、尺度をアラーキーさん仕様に替えてからモノを見るからです。そこまでハードルを目一杯上げておいても、コチラの想像の遥か上を行かれてしまうのですから “ネタばらし”の写真は非常に心臓に悪いのです。
トップにある石橋にも言えるコトなのですが、造型(彫刻?)と同じく、苔むした感じが素晴しいです!本物の苔が自生してるみたい・・・ たしか塗装による表現だったでしょうか? 鉄や木・石などの質感をここまで再現する情景師・アラーキー・・・ 恐るべし!です。
アラーキー : 2012/07/19 (木) 07:00:08
あははは、混乱させてしまって申し訳ありまん。。。(笑)
もっと本物のように写真を撮る事も出来ますが、それだとおそらくあまり驚かせられないかなと。ギリギリ模型っぽく見えるところがキモですね。
これもコンデジでの撮影ですから最近のカメラは凄いですよ。
石橋の苔とアンコールワットの苔・・・どれも共通する部分。
そうですね。これは塗装です。へばりつくように丸く成長する奴ら。
けっこう彩度が高いペパーミントグリーンを点々と塗装していくといい感じになります。
これらの記事もいつか紹介しなければなりませんね。
いろいろと紹介記事が溜まって来てしまいました(汗)
クラクラ : 2012/07/20 (金) 03:27:13
ただただ驚愕です。
石の質感も模型的な表現を超えてますね。恐ろしいほどの再現力・・・
情景師・アラーキー : 2012/07/20 (金) 07:01:32
>恐ろしい・・・
ふふふ、実は私はけっこう「危ない」モデラーなんですよ。。。。(笑)
やはり「好きこそ物の上手なり蹴り」でしょうね。
錆とか石組とかそういうのが好き。
だから自然と上手くなって行く。
ジオラマ作家は数多くいますので、何かしらの特徴がないと埋もれてしまいますからね。