世界1有名な架空戦車/悪役1号




宮崎駿さんの作品に出てくるメカをファンの間では「宮崎メカ」と称しています。

本当に魅力的な宮崎メカはオリジナルでデザインしたものはもちろんの事、実在したものやそれをアレンジしたもの、陸海空でいろいろありますよね。
そんな宮崎メカの中でもっとも有名なのは・・・


ひとそれぞれ個人的な思い入れで左右されるかもしれませんが「天空の城・ラピュタ」に登場するロボット兵ではないでしょうか?

東京・三鷹にあるジブリ美術館では原寸大で再現されているものもありますし、 AFVモデルのメーカーであるファインモールドからなんとキットも発売されています。



私もこのデザインは大好きで、過去にビネットを製作しています!

http://arakichi.blog.fc2.com/blog-category-5.html

ロボット2


紅の豚に出てくる真っ赤な飛行艇・サボイアS.21試作戦闘飛行艇、未来少年コナンに出てくる飛行艇・ファルコン、風の谷のナウシカに出てくる”ガンシップ”やトルメキア軍の”コルベット”、2次大戦中のドイツの輸送機ギカントに良く似た空中戦艦”バカガラス”・・・やはり宮さんは飛行機が好きなようですね。

どれもジオラマ化したい素敵なデザイン。いつか実現したいですね。



しかし...


やはりタイヤものが好きな私としては・・・・


私がもっとも好きな宮崎メカといえば,
やはり「悪役1号」なのであります!!


ファンならば説明不要のこの戦車はタスカから1/72スケールでキットが発売されている架空多砲塔戦車なのですが、
この戦車は・・・・いったいなんでそんなに名が知られているのか??
宮崎アニメを目を皿のようにしてもどこにも登場しません。。。
では一体、なんなのさ?????




それはモデルグラフィックス1985年の1月号、創刊なんと3号という極々初期の模型雑誌にたった1度掲載されただけのイラストでしかありません。(正確にいえば、その後にムック本「宮崎駿の雑想ノート」が販売されていますが)

モデグラ悪役1号_1

私が中学生の頃に創刊されたモデルグラフィッスですが、それまではモデルアートとホビージャパンしか模型雑誌がなくて、どちらもちょっと堅い大人の模型専門雑誌というイメージがありました。しかし創刊されたモデルグラフィックスは内容がくだけていて、しかも写真が綺麗で大きな A4サイズというのがかなりおしゃれで新しく見えましたね。

この号を今回改めて読み返してみたのですが、表紙にあるゴジラはファンドによるスクラッチ、特撮特集としてゴーストバスターズのマシュマロマンもスクラッチ、エルガイム特集でのフュギュアもスクラッチ、ルパン三世カリオストロ特集でのフィアット500も1/48サイズでスクラッチ、ハリ師カズやんの恐竜でっせ!のコーナーでも恐竜2体をスクラッチ、
妖怪モデリングコーナーでは天狗をスクラッチ・・・・

掲載作例の半分以上はフルスクラッチによる造形をさらりと当たり前のように紹介している(!)そんな時代。


もちろん、それに感化されない訳にはいかずに丸坊主の中学時代の私はファンドによるゴジラや他の東宝怪獣のスクラッチや一部シリコンゴムの型取りなど、今の技術のほとんどをチャレンジ習得してしまったのでありました。。。
今のアラフォーモデラーはそんな時代を生きて来た人たちですよね。


・・・・ものすごく脱線してきたので本題に(笑)

この創刊されたばかりのモデルグラフィックスには夢のような連載ページがありましてそれがこの「宮崎駿の雑想ノート」シリーズだったのです!

陸海空のかつて活躍した兵器を、ストーリー仕立てで解説していくコーナー。
これは今では考えられない夢のような掲載です。(比較的時間があったんですね、この頃の宮さんは)

その雑想ノートのVol.3が「多砲塔の出番」とタイトルがつけられた戦車のお話。その中で妄想が爆発してかきあげた完全オリジナルな戦車が「悪役1号」だったのです。


悪役1号見開き

なんと緻密なイラスト!しかも車内断面図も書き上げられていて、もうこれで映画が撮られるんじゃないかと皆が期待してしまう内容になっていました。結果として未だに映像化はされておりません。コンセプトはハウルの動く城につながったのかもしれませんね。


モデグラ悪役1号


これをみた荒木少年はいつかこれを作ってみたい・・・・と
妄想すること20年、なんとインジェクションキットで発売される時代が来るとは・・・・(涙)



タスカ悪役




して私も妄想回路フルスロットルで作り上げた悪役1号がこれです!


悪役1


いきなり変化球で宮崎さんのオリジナルの迷彩とはちがってグリーンのカラーリング???

でもこれもいいでしょ?


理由は、これはかつてアーマーモデリングで依頼された作例だったのですが、その際にアーマーでこの悪役1号を盛り上げようと3回連続作例というのを企画していたその三回目のとりが私のジオラマだった訳です。前作2つはオリジナルの茶色系迷彩でまとめていたので、いくらなんでももう同じ土俵では勝てんなと思い、最後は思いっきり変えてみたのでした。

悪役3

一番キモになる砲塔ですが、タスカのキットはちょっとつぶれ気味。上記のイラストの左隅の正面図の雰囲気が自分の中ではベストだったので、砲塔を3mmかさ上げしてボリュームをだしています。


悪役5


これだけの多砲塔の造形物は戦車というよりも地上を走る戦艦。その印象を強める為に後部上面には木の板を張った甲板と手すりを追加工作してみました。かなり模型的な地密度が上がったとおもいます。戦車のような鉄のかたまりの造形物は木だったり布だったり鉄とはまったく正反対な素材を組み合わせるといい変化を産み出します。

後部に配置あれた巨大なソリのような造形物は第一次対戦の戦車によくついている塹壕を越える際に落ちないようにする装置。


しかしこれだけデカイ戦車だとあまり意味はなさそうですね(笑)

悪役6

イラストにもあるこの戦車のリーダー・バークシャー連隊大佐!

設定通りに戦車からするする延びる司令塔。
勇ましくサーベルを振り上げて指揮を撮るバークシャー大佐はエポキシパテによるスクラッチです。

悪役7


本当に楽しめるいいキットですよ。

次回はジオラマとしての完成状態を紹介いたします!
span style="font-size:large;"><定期PR>

※私の初の作品集「凄い!ジオラマ」好評発売中!


                 


私が新作ジオラマを作り起こして掲載されているメカトロウィーゴの魅力が詰まった本「みんなのメカトロウィーゴ」も好評発売中!
                 

※このBlogをスマートフォンでご覧の方、スマートフォン表示ではなく、「PCモード表示」にすると、過去の記事の検索や、問い合わせの為のメール送信のフォームがご覧いただけます。

※作品展示会の企画相談も是非ともご相談ください。
←左のバナーにあるメールフォームからご入力ください。
スポンサーサイト

この記事へのコメント:

micanbaco : 2012/06/16 (土) 20:03:59

まさに私は、この頃のMGが欲しいのです!宮メカ特集の号とかメチャメチャ読みたいです。私は「宮メカ」ファンのくせに、宮メカのキットを作った事がありません。
ナウシカのメーウ゛ェとかは“持ってる”のですが・・・・。

いいですね!甲板に張ってある木が好きです。これがあるだけで『陸上戦艦』としての迫力が倍増です!私も もう一つの方の戦車で木を使うか悩みましたが、「戦車に木って・・・・燃えるんじゃね?」という中途半端な知識で断念しちゃいました。(汗)

ぴろんちょ左衛門之介久 : 2012/06/16 (土) 22:11:01

MG誌の創刊には当時驚きと嬉しさがありました。
サイズが大きく、カラーページも多く、ナウシカモデルのゆうゆが可愛かった(後日おにゃん子で発見!)
が、購入したのは創刊1、2号まで、、、
その1、2号も先日ハンドピースと交換してしまいました。

ああ、当該キットの貴殿の作品についての賛美に触れてないや

アラーキー : 2012/06/16 (土) 22:56:18

●→micanbaco さん

この頃のMGは本当に面白いですね。今みたいに「まさかあれがキット化するなんて!!」と驚きの商品が毎月のように発売されるなんて思いもしなくて、欲しい物は自作するのがモデラーとしての作法!!と断言しているような超絶作例が毎月掲載されています(しかもけっこう途中写真もすくなくてさらっと出来上がっている)


さて、この戦車のデッキの木の部分ですが、私もこの表現には悩みましたが、それでも宮崎さんならば絶対にウッドデッキを選ぶだろうと思ってこちらを選びました。


それはこの豚大佐が「こっちの方がエレガントだし、この悪役1号が砲撃をくらう筈が無い」と言い放つと思ったからですね。
いろいろと妄想を掘り下げながら工作するのが僕が好きなんでいちいちディテールにも設定があります(笑)

アラーキー : 2012/06/16 (土) 23:01:39

●→ぴろんちょ左衛門之介久 さん

この頃からのMGを見てもタレントのたまごを探して来て、コスプレさせてモデルをやったりホビーショーのレポート活かせたりと、今のモデルグラフィックスの編集部・アートボックさんの手法とまったく変わっていないのが微笑ましい。あの社長さんがやりそうな事ですわ(笑)

で、創刊号の1、2号までしか買ってない???

けしから〜ん!!!!

毎回ペーパーククラフトがおまけについていてめっちゃいいんですよ。

クリスタルボーイ : 2012/06/17 (日) 21:42:12

当時のモデグラ観た事なかったです。 まあ田舎もあり、モデルアート、ホビージャパンはありましたがモデグラは置いてる店が限られていたな。

大阪難波のある、おもちゃ専門店2階に内断面図を再現した模型がショーケースに飾られていて、2回ほど店の方に見せてもらったりしてます。 


モデグラのペーパークラフト面白そうですね。  また見つけたら買ってみよ~。

管理人のみ通知 :

トラックバック:


プロフィール

情景師・アラーキー

Author:情景師・アラーキー
.
.
■ 情景作家
■ 1969年生 居住地:東京・杉並 

「日常にあふれるさりげない光景」を立体化する事が得意なオールラウンドジオラマ作家。昭和ノスタルジーからアニメシーン再現まで製作範囲の守備範囲は無限。むしろ挑んだ事がない題材を与えられると燃えるタイプです。

「生み出すものに魂を込めて作る職人のようにありたい」・・・と願って「情景師」を名乗っています。

<過去の作例活動経歴>
●電撃ホビーマガジン
●電撃スケールマガジン
●モデルグラフィックス
●アーマーモデリング
●モデルカーズ
●パンツァーグラフ
●エクストラマガジン
(スペインの模型雑誌)

<<ジオラマ制作随時承ります>>
(製作事例:CM、テレビ撮影用、展示会用、トイの商品開発用、企業ノベルティー等)
・ジオラマ制作についての相談&質問もお答えします
・展示会等での作品貸し出しもしております。
・TV,雑誌,Web取材等の随時受付中。
<出演事例>
・おはよう日本(NHK)
・めざましTV(フジテレビ)
・タモリ倶楽部(テレビ朝日)
・怒り新党(テレビ朝日)
・情報ライブミヤネ屋(TBS)
・まにあマニアル(BS日テレ)
・王様のブランチ(TBS)
・lifeサプリ(BS日テレ)
・経済ビジネスライン(BSNHK)
<雑誌取材事例>
・週刊新潮
・週刊アスキー
・女性自身
・ホットペッパー
・ビーコン

まずは直下にある「メールフォーム」にてご相談ください
(ご注意:最近問い合わせの私からの返信メールが送り先の「迷惑メールフォルダー」に振り分けられる事例が多くなっております。必ず問い合わせには返信しておりますので、ご確認くださいませ)

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Ads by Google
カテゴリ
Ads by Google
月別アーカイブ
Ads by Google
今日も私のブログにお越しいただきありがとうございます
Ads by Google
Ads by Google
リンク
検索フォーム
Ads by Google