ちわ〜す!配達で〜す!!(初代ミゼットのある光景)
映画「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」公開記念としての紹介しつつけております昭和ノスタルジージオラマ第2弾。
今までに作った1/32スケールのジオラマをつらつらと紹介しております日記です。
今回紹介する作品は・・・・
ず〜と遡る事26年前(活字にすると怖い!)
私が高校生の頃に作ったジオラマ作品です。
中学生時代に北九州で過ごした私ですが、この地は静岡に次ぐ模型の聖地と言っても過言ではない場所でした。
(先日の日記で鹿児島に住んでいた話をしましたが、中学になる寸前に引っ越してきました)
現在、最古の模型雑誌として販売し続ける「モデルアート」。
この雑誌を創刊した井田博さんの故郷がこの北九州です。氏は私も非常にお世話になった北九州・小倉に
あるこの地のフラッグシッップであるデパート「井筒屋」のおもちゃ売り場にあった模型店の店主でした。
北九州市内にある模型店を活性化するために共通のスタンプ制度を整えたり、模型メーカーの新製品発表会
を開いたり、模型コンペやラジコンコンテストを定期的に開催したり。。。
本当に夢の様な充実した模型ライフをエンジョイ出来ました。
今の自分がいるのも確実に多感な中学時代をこの地で過ごしたからですね。
高校に入学する寸前に、東京転勤。
会社の家族マンションがあった都合で住まいは千葉でした。
こんなに引っ越しを繰り返しているのは、父親がサーカスの団長であり・・・・という妄想はさておき、
保険会社の営業職であった父親の都合。定年間際になってようやくこの家族を巻き込んだ大引っ越し祭りの
終焉を迎え、出発地点であった東京・本社に戻ってきた訳です。
その頃に作った小さな小さなビネットタイプのジオラマ。
これがその初代ミゼットを使った「配達」です。
サイズはジャストハガキサイズです。
中学の頃にはあこがれの海外モデラーの王者:フランソワ・バーリンデン、シェパード・ペインの影響をもろに受けてドライブラシによる汚し塗装を習得し、その後はプラ板によるスクラッチ、シリコンゴムによる型取り量産、本格的なジオラマ制作、電飾技術習得、模型コンテスト参加、ラジコンの制作・・・
おおよそプラモデルの楽しみとテクニックを満喫した「おませモデラー」に成長しておりました。
26年前に作ったこのビネットタイプのジオラマも・・・ある意味あまり現在と遜色の無い出来ですね。。。(汗)。
板塀、木製電柱、コンクリート製のゴミ箱....
これらはすべて自作。
このジオラマを作った時にはまたこの1/32ノスタルジックカーシリーズ「オーナーズクラブ」はまだ今はなきLSというメーカーから出ておりまして、バーハンドルの初代ミゼットはゼンマイ駆動のギミック付きでした。車のプラモデルがまだ動かないと売れない時代の名残ですね。
現在はマイクロエースに金型が移っており、リーズナブルなディスプレイ用(無可動)プラモデルとしてロングセラー発売されています↓
この配達シーンのジオラマはLSのこの箱絵を再現したもの。板塀の上にいるネコもちゃんと再現していますよ!!
せっかく駆動するプラモデルですからゼンマイギミックは生かしたままジオラマにはタイヤにピンを刺して固定していつでも外して動かせるようになっています。
ライトには昔懐かし「麦きゅう」を使って点灯するように改造!!。
配達のおにいさんは、タミヤがかつて販売していた「1/35忠臣蔵セット」から、討ち入りの武士から改造。
1/32のジオラマに使えそうな日本人顔の貴重なフィギュアです。残念ながら今では絶版です。
「だれか拾ってください」
今ではまったく見かけなくなった昭和の光景の一つ、段ボールに入れて捨てられた子犬(笑)。
小学校の校門近くによく捨てられていましたね。実際に拾った友人は見た事ありませんけどね。
1/35タミヤ小動物セットから子犬をチョイスしました。
このセットは本当に素敵なセット。
おそらく今まで買った一番のタミヤのプラモデルかもしれません。
板塀の上にいる「魚を喰えたどら猫」。
そう、サザエさんの歌の歌詞に出てくるあのネコを再現(笑)
まさか将来そのサザエさんのメインスポンサーである会社に入社するとはつゆ知らず。。。
ネコはミリタリーモデラーでは定番中の定番、タミヤ 1/35 「ドイツ戦車兵 砲弾搭載セット」に付いているおまけ。1セットに2匹しかいない貴重な存在。
このネコ欲しさにこのキットをどれだけストックしていることやら(笑)
「くわえた魚」はエポキシパテ製。足跡は面相筆で細かく書き込んでいます!!
こんなものをコツコツ作っている高校生って(苦笑)。
でもこのジオラマを作った後には何か満足してしまって、結果として10年近く模型から遠ざかってしまったんです。
このネコ、どれだけ小さなものかと言えば・・・・
定番の指比較写真。
爪にエアブラシの塗装飛沫が跳んでいますね(爆)
このジオラマはセピア色にするといい感じなんですよ。
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この記事へのコメント:
ねこ : 2012/02/11 (土) 11:09:34
う~ん・・高校生でこのセンスと技術って・・
おマセすぎですw(* ̄m ̄)プ♪
MASAKI : 2012/02/11 (土) 15:18:33
やっぱりできる人は違う。
すでに20年以上過ぎているのに作品が残っているのにも驚きです。
私の場合作品完成したら結構満足してしまって、せっかく苦労した作品でも雑に扱ったりしてしまってるので見習わなければ・・・
屋根裏部屋の男 : 2012/02/11 (土) 20:01:30
アラーキーさんのルーツがここにありましたか^^。
またいい物を見せてもらいました♪
ありがとうございます(^^ゞ
何時かこの作品も現物を拝見したいものです。
一度アラーキー宅にお邪魔したいなぁ~!
帰れなくなりそうですがねぇ~(^m^)>
クリスタルボーイ : 2012/02/11 (土) 22:22:37
>タミヤがかつて販売していた「1/35忠臣蔵セット」
こんなのあったんだ・・・記憶に無いな。
板塀も最近見ませんね。 依然住んでたとこは、ちょっと田舎ぽっい感じの場所だからこんな風景が懐かしい。
yukiyuki : 2012/02/11 (土) 23:48:55
ハガキサイズのジオラマ・・・本当に手先が器用なんですね~。
そして父親が保険会社の営業職・・・って、自分と同じ境遇だぁ===。
自分の場合はその転勤に合わせて、広島、名古屋あたりを小学生の時、引っ越しはしないけど、夏休みなんかに移動していました。
結果、プラモ好きなカギッ子の完成です。w
でも、さまざまなマテリアルを駆使するアラーキーさんには脱帽です!
カズジイ : 2012/02/12 (日) 13:19:26
それ欲しさに買うということはありますね。
ここだけの話おゆまるで複製して使っていますよ(笑
このオマケを基礎にして動物セット第2弾を作ってくれませんかね。
追加希望としては、牛(水牛)、ダチョウ、ラクダなんかを・・・
アラーキー : 2012/02/12 (日) 18:00:58
実はキットを買ったのは中学生でミゼット本体を作ったのが中学生でした。
その後に受験がありましたので放置。その後千葉に引っ越しまして落ち着いた頃に作り始めたという感じですね。
だから中学生〜高校生の頃の作品といえます。
引っ越し一家でこのジオラマも合計5回も引っ越ししていますが壊れる事無く未だに存在していますね。大切な私の思い出です。
アラーキー : 2012/02/12 (日) 18:05:08
私は作品を作ったら、いつまでも眺めて、そして作り足していく質。
でもこの作品は完成した後にそのままでいますね。
色あせる事もありません。比較的机の脇に飾ってあった作品ですので私の酸いも甘いも皆見続けて来た生き証人です。
アラーキー : 2012/02/12 (日) 18:08:22
私の家は・・・巣窟ですよ(笑)
今の所あまり流失することなく自宅にストックしてありますね。
ジオラマも半分ぐらいは飾られていますがあとの半分はず〜と箱にしまってある状態。
ちょっとかわいそうだなぁと思いながらやはりこんな感じのノスタルジックな情景はリビングに飾るのが似合いますからね。
ガンプラ系は残念ながらしまってあります。
いつかはまたまとめて作品が見れる作品展示会をひらきたいですね!!
アラーキー : 2012/02/12 (日) 18:14:25
板塀は流石にあまり見なくなりましたね。
腐りますから耐久性はありません。
タミヤの忠臣蔵セットいいでしょ?
あの頃のタミヤは本当に面白いものを作っているんですよ。
あの天下のタミヤが!!ね(笑)。
このキットのフィギュアは本当によく出来ています。
このセットはあと1つ、合計2セット発売されていました。
いつかはこのフィギュアで忠臣蔵のジオラマを作りたいなぁと思っていたりいなかったり。。。
アラーキー : 2012/02/12 (日) 18:30:54
おお!!保険屋の転勤族だったの??知らなかったなぁ。
僕の引っ越し遍歴は本当に劇的。
●1969年東京生まれ(ただし母親の実家があったので生まれただけ)
●1969年 2歳まで岩手県盛岡市在
●1974年 5歳まで秋田県秋田市在
●1976年〜1979年 小学校1年〜3年まで熊本県熊本市在
●1979年〜1982年 小学校4〜6年まで鹿児島県鹿児島市在
●1982年〜1985年 中学校1〜3年まで福岡県北九州市在
●1985年〜1996年 高校生〜27歳まで千葉県習志野市在
●1996年〜2012年 27歳〜42歳まで東京都杉並区内を6回引っ越し
書き出したのは初めてだけど・・・なんという移動距離!!
アラーキー : 2012/02/12 (日) 18:43:31
タミヤファンにはこういったモデラーの心をくすぐる遊びがあるのが素晴らしい!!
夢を与えるってこういう事ですよね。
本当に素敵。
タミヤの動物セットは発売されたときは高校生だったかなぁ。本当に嬉しかった。
鹿児島在住の凄腕モデラー・模型ショップ「マルタカ」店長のマルケンさんがタミヤに在住していた時に企画した夢のあるMMシリーズです。
あのマルケンさんが企画したものでは1/24のキャンパスフレンズセットがあります。
共にジオラマビルダーの心をくすぐる本当にいいプラモデルです。
ぴあにしも : 2012/02/14 (火) 14:27:58
ちょっと久しぶりに遊びに来ました。
そんなに子供の頃から模型に慣れ親しんでらっしゃったとは!
北九州が模型的に恵まれた場所だったということも初めて知りました。
うーん、経験や知識の積み重ねって大切だなぁ。。。
私は大人になってからようやく模型の楽しさを知ったので
まだまだ知らないことがいっぱい。
でも忠臣蔵や動物セットは好きで作ったことがあるので
楽しく記事を拝見させていただきました。
電撃ホビー掲載のしんかい6500も良かったので
思わず買っちゃいましたよ~♪
アラーキー : 2012/02/14 (火) 22:28:30
おひさしぶり!!
私の同志・すこっつさんが展示会に来てくれなかったのを寂しく思っていたようですね(笑)
ぴあにしもさんのブログは大人気!あれだけのコメントの返信だけで大変ですから他の人のブログに顔を出すのは大変ですよね。
そうなんですよ。北九州は本当に模型の聖地。もしかしてお互いに潰し合いになるんじゃないかと思う程にプラモデル屋がひしめき合っていました。今はどうなのかな?
さて忠臣蔵セットを作った事のある女性!!もしかしたら人類初の快挙かもしれませんよ(笑)
ぴあさんは本当に感性が豊ですものね。オラザクでの入賞作品やガシャポングランプリでの入賞作品、僕はすべて覚えていますもの。まさか将来知り合いになるとは思いませんでしたよ。
すばらしいですね。模型の出会いって。
たかき : 2012/02/19 (日) 21:22:32
アラーキー : 2012/02/19 (日) 21:35:25
鋭い!!
そう、私は某サザエさんのメインスポンサーだった某電気メーカーに勤めていますからどうしてもね。
いやいや、高校生の頃の作品なんでそんな考えはありません。。。
たかき : 2012/02/19 (日) 21:46:57
あれ?誰かわかってない?
アラーキー : 2012/02/19 (日) 21:56:01
いや、流石に俺もまだ記憶のシナプスが生きているから「たかき」という名前である人物を思いついたけど・・・・
すげ〜な。ネット社会。
何所までも追いかけてくる人だなぁ。君という人物は!
というか腐れ縁かな?
おそろしい。。。(爆)
元気かよ!!うれしいな。マジで。
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