海洋堂の歴史の1ページの再現!



トイメーカー・海洋堂の2代目社長、宮脇修一さん。
皆からは「センム」の愛称で知られている憧れの趣味王です!

2017年7月1日になんと60歳。還暦を迎えるその前日の6月30日に、盛大なパーティーが開催されました。
名誉なことに、夫婦で招待されました。長年、私たち夫婦は、海洋堂の出すアイテムには素直に反応し、夫婦揃って稼いだお金を貢いできた成果でしょうか。まぁ私が関係した海洋堂の商品も多々あり、海洋堂ファミリーの枡席に居る結果ですね。

なんとパーティーの招待状は「赤紙」!
センムさんらしいブラックジョーク。受け取ったものは断れないという事でしょうか?(笑

センムさん0


海洋堂らしからぬ、意外としっかりしたパーティー会場は「大阪ヒルトンホテル」!
まぁ想像しておりましたが、参列者は様々な業界からのビックネームばかりです。

パーティーが始まると、もう最初からサプライズ!センム所有の本物のドイツ軍・シュビムワーゲンで登場。

センムさん_1


普通は、お祝いされる人はそのイベントを楽しむ「客」としての立場ですが、このパーティーはすべてセンムさんが台本を書き、演出するという自作自演!もちろん好きな人ばかりを集めた登壇者です。

海洋堂との関係で、切っても切れないとても重要なアーティスト、村上隆さん、そして古賀学さん。村上さんのスーツ、どこで売っているのでしょうか?

センムさん_2


映画「永遠の0」「海賊と呼ばれた男」コンビである 百田さんと、山崎監督!
これから海洋堂から出す予定である映画ジュブナイルのテトラについて語っています。テトラ商品化の影のプロデューサーは私なのですが、早くみんなに届けたいですね。

センムさん_4


アーティスト「明和電気」によるミニコンサート。近日、海洋堂から明和電気プロデュースの商品が出るそうです。

センムさん_3


プラモ好きで知られる俳優・石坂浩二さん。石坂さんもとっくに還暦を過ぎておりますが、まぁ模型好きな人のパワーは計り知れません。

このシュビムワーゲン越しの風景など、いったいどうなっているのか、このパーティーは!

センムさん_5


パーティーの参列者や開催されたイベントなど、全てを語るとキリがありません。

海洋堂らしいと言えば、このアイテム!

パーティー参加者の引き出物の一部、なんと自らの姿を模したソフビフィギュア!!この日の為にわざわざ量産してしまうのが海洋堂らしい!パッケージは海洋堂との縁も深い、イラストレータのモリナガ ヨウさん。古いプラモのパッケージによくある「染み」まで再現している懲りよう!素敵なプレゼント。大切に遊ばせていただきます。


センム_11


ちなみに、このパーティーは、還暦にちなんで、「赤いもの」を着用することがドレスコードです。
コスプレも大歓迎とのことで、我が夫婦はわざわざこの衣装を購入&改造して、鼻息荒く参加!。
ちなみに、結婚13年目にして初のペアルック。
同じテーブルの山崎監督と友に「35億」ポーズ!。山崎監督は、前日に「赤いものを着けてくるんですよ!」とメールでフォローしたにもかかわらず、忘れてくるという、流石日本アカデミー賞受賞監督!


センム18



さて、これまでは「前説」でパーティーの内容をざっとまとめた話ですが、やはり日頃からお世話になっているセンムさん、しかも還暦という言葉で薄れてしまいがちな「誕生日パーティー」な訳ですから、やはり何か誕生日プレゼントを用意すべきでは?と思った次第です。それが今回のBlogの本題。

センムさんと言えば、欲しいものはすべて手に入れている人。だって本物のキューベルワーゲンまで所有している方なんですよ!もっと驚くのはドイツ軍88mm砲まで持っているんですから、それはそれは中途半端なプレンゼトでは喜ばない訳でして‥‥これは悩みました。しかし、私しか出来ない事をすべきだという結論に達しました。


それは「海洋堂の歴史の再現

海洋堂はご存知の方も多いと思いますが、センムさんが小学生の頃に、小さな小さな模型店から出発した歴史があります。
様々なイベントなどで、その歴史を辿る説明パネルで、以前の海洋堂の店舗の白黒写真が公開されておりました。どれもがいい写真ばかりで、ジオラマ作家ならば、やはりこれを再現すべきでは!!

し、しかし、抱えている仕事の進行を考えると、ジオラマを新たに1つ作り出すのはちょっと無理・・・

そんな時に、とある写真を思い出しました。


旧海洋堂


スカイブルーのツートンカラー、トヨタのハイエース(1975年タイプ)に海洋堂のロゴマーク!
なんとも爽やかで、しかもデザイン的に完成されている海洋堂の社用車!

これだ!これを再現しよう!車だけの製作ならば時間もかからない!


問題は‥‥このトヨタ・ハイエースのプラモデルは存在しません。この車種はそれなりに人気のある車種なので、トミカのミニカーなどは当時販売されておりました。

だが、トミカのミニカーの大きさでは、ちょっと作りごたえも、渡された方もあまり喜ばしいプレゼントには成りませんね。

まずはヤフオクで検索してみたのですが、なんという偶然なんでしょう!ヨネザワから1/20スケール程のそこそこリアルな幼児用のトイが発売されていたのを偶然に発見したです。ライバルも出現せずに、無事に落札する事が出来ました!



センムさん14


正確性を求めるのであれば、海洋堂で使っていた車種はロングボディー。

ハイエースカタログ


改造出来ない訳ではありませんが、時間を考えるとカラーチェンジのみに徹した方が良さそうです。
早速、この計画を海洋堂の方に極秘に相談し、上記の写真以外に解像度の高い当時の写真資料を提供していただきました。


天井にあるパトライトや、様々な部品の取り付けの為の穴、そして、パトカーのサイレンが鳴るギミック用のスピーカー穴を塞ぐ作業や、結構金型が綺麗に磨かれておらずに表面の平滑が出ていない昭和のオモチャなので、その研ぎ出しに結構時間がかかり、そして・・・光沢仕上げをほとんどしない私の作風、塗装後の研ぎ出し作業で、下時が出て来たり、なんど塗装してもホコリが付いたり。。。光沢仕上げの難しさに時間がかかりました。これならば海洋堂の店舗のジオラマを作った方が早かったかも。

外装にある海洋堂のロゴやキャッチコピー、そしてマークなどは、写真を元に、PCソフトのイラストレーターを使って原稿を作り、インスタントレタリングシールとして外注。一部のシールは、海洋堂の方に御願いして作ってもらいました。

外装箱のデザインもしっかり準備!そこは元デザイナーなので、ちょちょいといかにもありそうなデザインに♫


センムさん17



そして、主役の車輛はこうなりました!


センムさん15


旧海洋堂


車体の短さは、目をつむっていただき、雰囲気はばっちり!


センムさん16



海洋堂の幻の初代社用車がよみがえりました!

このシャレたカラーリング、そして帆船をモチーフにしたマークなどは、知り合いの画家に頼んでデザインしてもらったそうです。とても目立った存在だったと思います。この車で、初代社長である、通称「館長」さんと18歳になって免許を取り立てだったセンムさんと全国を巡ったそうです。


さて、折角作ったプレゼントですが、普通に渡すのはツマラナイ!

直前の申し出でしたが、実行委員の1人である、私の良き兄貴であるテレビ朝日の松井アナウンサーさんに御願いして、サプライズプレゼントの企画として進行してもらいました。


突然のプレゼントに戸惑うセンムさん、そしてその堤を開けた瞬間の顔!

センムさん12


この表情だけで、今までの苦労が吹き飛びました!

センムさん13


嬉しい誤算は、このプレゼントは、センムさん以上に、お父様である初代社長「館長さん」と奥さん共々喜んでくれたこと。パーティーが終了した後に、何度も何度をお礼を言っていただき、あの頃の思い出話をしてくれました。

立体になったことで、昔の記憶がよみがえりやすいんですよね。

以前、神奈川県の藤沢にあるデパートの依頼で作った創業当時のデパートのジオラマ。これを展示している時に訪れてくれたお客様からは、当時の思い出話が次々とよみがえり、話がつきませんでした。

私が目指しているのはアーティストではなく、「エンターティナー」。
このプレゼントは、私の1つのパフォーマンスとして、宮脇家に笑顔をプレゼント出来ました。


海洋堂・旧社用車プロジェクトの完了です!

(私だって、錆びた車以外もつくれるんだよというお話でした)





          
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この記事へのコメント:

ネコワークス井上 : 2017/07/09 (日) 06:48:50

ヨネザワのトイがこんなに凄い仕上がりのモデルに変身!プレゼントのアイデア、製作の行程、サプライズな渡し方、まさにエンターティナーな模型製作の構成にとても感動しました。プレゼントを開けた時のセンムさんの顔!いいですね。
突然のコメント、失礼いたしました。

【返信】情景師・アラーキー : 2017/07/10 (月) 09:34:11

ネコワークス井上さま

おお!お久しぶりです。流石車ネタにはひっかかりますね。
ピカピカ仕上げには難義しましたが、やはりやって良かったなぁと思いました。製作するのはサビ仕上げ等が多いですが、集めているミニカーはもちろん光沢の美しい車ばかりなのですが、自分で作るのは楽しいですね。

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プロフィール

情景師・アラーキー

Author:情景師・アラーキー
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■ 情景作家
■ 1969年生 居住地:東京・杉並 

「日常にあふれるさりげない光景」を立体化する事が得意なオールラウンドジオラマ作家。昭和ノスタルジーからアニメシーン再現まで製作範囲の守備範囲は無限。むしろ挑んだ事がない題材を与えられると燃えるタイプです。

「生み出すものに魂を込めて作る職人のようにありたい」・・・と願って「情景師」を名乗っています。

<過去の作例活動経歴>
●電撃ホビーマガジン
●電撃スケールマガジン
●モデルグラフィックス
●アーマーモデリング
●モデルカーズ
●パンツァーグラフ
●エクストラマガジン
(スペインの模型雑誌)

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(製作事例:CM、テレビ撮影用、展示会用、トイの商品開発用、企業ノベルティー等)
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