幻獣神話展Ⅱ「城亀」
8月6日から渋谷の東急文化村「Bunkamura Gallery」にて開催中の
幻獣神話展Ⅱ
に新作を展示中です!。
世界各地の神話などから着想を得た「幻獣」をモチーフにして、50名を越える異ジャンルの作家達の共演展示会になります。
この展示会の主催者である、怪獣イラストの第一人者である開田裕治さんから、直々に声をかけていただいて参加する事になりました!
開田さんと言えば、バンダイの怪獣プラモデル「The特撮コレクション」シリーズのパッケージ画!!
私が中学時代に発売されたこのシリーズは兎に角、この箱絵が素晴らし過ぎて、全シリーズ買いまくりました。
しかし・・・開田さんの描く絵が格好良過ぎて、またバンダイの生物系の金型技術が共わなない時代でしたのでまったく完成が異なる事に涙した人は多かったはずです(笑)
そんな神様みたいな方に、参加をオファーされるようになる私・・・中学時代の私にこの事を伝えられたら、秒速で失神するのは間違いありません!!
浮かれているばかりではありません。現実を見ねば・・・。
もちろん展示会の趣旨は「幻獣」。
つまり、生物表現が求められるのです。
私、「ゴジラ」の大ファンであり、かつて6畳の部屋の戸が締まらない程にゴジラトイを集めていたコレクターで、その造型にもかなり口うるさいタイプですが・・・・
実際は小さな生物は作った事があっても、大きな生物造型はした事がありません。
正直、お断りしようかとかなり悩んだのですが。。。。
いずかは、生物表現をモチーフにした作品は、依頼を含めて作らねばならない時が来るかもしれませんので、コレも1つのチャンスとしてチャレンジしてみる価値はあると思います。
で、情景師として、私らしい作品といえば。
あまり悩まずに、直ぐに答えが引き出せました。
5分ぐらいでちょろっと描いたアイデアスケッチ。
巨大亀の甲羅の上に築城された城!!
題して
「城亀」
いや〜〜〜困った時の城頼み♬
今回も大好きな日本の城で攻める手法です。
アイデアスケッチは、まぁアレですが、完成形はとてもステキに仕上がりました!
城のパーツは木製のお城キット「ウッディーJOE」の岩国城。
天守上方が大きく膨らんだ「南蛮作り」のデザインが、幻想的な雰囲気を醸し出していたからです。
以前から気になっていた木製のくみたて式のキットですが、これがなかなか良いキット!
しっかりとディテールアップをすると童友社のお城プラモ以上の再現性があります。
海上要塞「赤城」を作った時の手法ですが、アクセントカラーとしてベンガラ色を塗り、剝げちょろ塗装で、経年劣化を表現しました。
これは「千と千尋の神隠し」の油屋をモチーフにしているのです。
そして、城のこだわりポイントとして・・・
だれも気がつかないし、誰からも評価されない再現を(笑)
石垣の石を割る際に入れる「矢穴」というほぞの再現!!
もしかすると城郭模型初のこだわり表現かもしれません。
もちろん、主人公の亀の生物表現も良く出来ておりますよ!
何千年も生き抜いた老亀の顔のシワ表現には気を使いました。。。
作っている最中のHow to 記事はいずれアップします。
私以外にも、ジオラマ要素タップリの立体作品も展示があります。
尊敬するアーティストばかりが集うこの展示会に足を運んでみてはどうでしょうか?
実は、画廊展示なので、この作品は、なんと売りに出されております♬
気になる値段は会場にて!
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