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”昭和ミニチュア情景展”への誘い!


本日から学生達は夏休みに入ったようですね。
いいなぁ、夏休み。学生から卒業して20年....遠い記憶になりつつあります。

夏休みの開始に合わせていろいろなイベントが全国各地でスタートしています。その中の一つをご紹介♫

本日、7月19(土)から愛知県安城市にある「安城歴史博物館」にて

「昭和ミニチュア情景展」

が開催されます。

↓開催詳細HP
http://www.katch.ne.jp/~anjomuse/exhibitions/kikaku/minichua/nini.htm


k1329611049.jpg


この展示会の特徴はドールハウス作家、ジオラマ作家、鉄道模型作家の近くて遠い異分野の作家さんが一同に作品を集結させた大変めずらいい作品展です。私もしっかりと参加させてもらっておりますよ!参加作家は以下。

・あいさわ かずこ http://aisawa.org/
・荒木 智 http://arakichi.blog.fc2.com/
・伊藤 康治
・加藤 健次
・金子 辰也
・亀田 信子
・坂本 憲二
・高橋 起弥
・土屋 静
・松村 秀俊
・諸星 昭弘http://www.omorodesign.com/omoro_Site/home/home.html
・山田 卓司
(五十音順)

ビックネームが集結しています!!
意外に自分のHPやBlogをやっている方が少ないのですが、それぞれのお名前でGoogleで検索すると素晴らしい作品が多く見れます。ちなみにポスターに大きく掲載されているのは亀田信子さんの作品。私も大好きな作家さんです。


私も作品を貸し出しただけでまだ知らなくて、それぞれの作家さんのどんな作品を展示しているのか知りません。非常に楽しみにしているんですよね。

さて、以下は今回の展示会を主催した、私もジオラマ素材で大変お世話になっている東京・巣鴨のジオラマ用品専門店「さかつう」さんで撮影していただいた写真を紹介いたします。

会場の安城市歴史博物館
大変立派な建物ですね。

↓博物館HP

http://www.katch.ne.jp/~anjomuse/m-annai/2014k.pdf


昭和のミニチュア情景0



会場の中は、流石博物館!
立派なガラス張りの展示ケースに非常に上品に収まっている様子が伺えます。

中にはケース無しで飾られているものもあるようですね!

昭和のミニチュア情景1



昭和のミニチュア情景2




私は、今回は昭和を代表とする4点を展示していただいております。

●「港の片隅で」

スケール1/32。昭和に活躍した木造漁船が港の片隅でその役目を終えようとしています。
港にあるアイテムとしてコンクリート製のテトラポットがいいアクセントに。

主役の漁船とこのテトラポットは紙を使った「ペーパークラフト製」
ジオラマの素材の実験的な作品です。

土台に使用している箱は昭和の時代の大工さんの道具入れを転用して、その朽ちた雰囲気と合わせて演出しています。この作品は朽ちた木造漁船は昭和の遺産ですが、作品の時代想定は平成の姿になります。

昭和のミニチュア情景7



●西瓜の夏

スケール1/32。熊本県に実在する江戸時代に作られた石橋をモチーフに、昭和40年代の光景を再現。
石橋を渡っている軽トラックはスバルサンバー。荷台には熊本が名産の西瓜が満載されています。畑から農協へ運んでいる際に差し掛かった石橋。川面に吹く風に揺られている柳。川の中を覗くと錦鯉が泳いでいます。

このBlogのタイトルにも登場している作品ですのでおなじみの情景ですね。

昭和のミニチュア情景4


●やきいも

1/32スケール。東京・江戸東京たてもの園に展示してあった、「ミゼットを使った駅前の移動焼き鳥屋の写真」をヒントに制作した作品。昭和の30年代、秋の光景。焼き芋屋のおいしそうな匂いに釣られて、夕飯の買い物帰りの母親にねだる子供達。文庫本を広げた程の小ささ中に、昭和のアイテムが凝縮されています。

昭和のミニチュア情景6


●トタン壁の造船所

スケール1/64。上記3作品のジャスト半分のスケールです。
昭和時代に操業したトタン壁の造船所。周囲には修理中のマグロ漁船、建物内部にはちょっと古いタイプの漁船、積み替えようのディーゼルエンジンを納品中のトラック、それを下ろすフォークリフト。
情景シチュエーションは現代の平成の光景ですが地方に存在する造船所をモチーフにしたので、昭和の匂いが溢れる作品になっております。。


昭和のミニチュア情景5


以上、4点です。

各それぞれの作品はこのBlogの左のバナーにある作品名をクリックするとその制作の詳しい解説が見る事ができます。

【作品.1】トタン壁の造船所
【作品.7】やきいも ミゼット
【作品.19】港の片隅で
【作品 .22】西瓜の夏


開催期間は夏休みいっぱいの8月31日(日)まで

一般的な模型展示会と異なり、作家さんが立ち会ったり、実演などのイベントは予定されておりません。
そのかわり、非常に落ち着いた展示になっているのでゆっくりとご堪能くださいませ。

昭和のミニチュア情景8



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この記事へのコメント:

ぴろんちょ左衛門之介久 : 2014/07/21 (月) 00:06:33

うわぁ~コレ行かなくっちゃなぁ~!!!

KIMI : 2014/07/25 (金) 00:44:10

ドールハウスKIMIの高橋起弥といいます。安城市のイベントに参加させていただきました。作品だけでもご一緒出来て光栄です。( 〃▽〃)
http://www.geocities.jp/dollshouse_kimi/
ブログ
http://dollshousekimi.blog.fc2.com/blog-entry-18.html?sp
大正~昭和の洋館が好きで、今回も洋館で参加しています。
ゴジラでいうなら、博士の家でしょうか?
安城市にも行って来ますので荒木さんの4点、拝見するのが楽しみです( 〃▽〃)

ぴあにしも : 2014/07/25 (金) 18:48:27

開催地は安城ですか!
お盆に岡崎へ行くので、もしかしたら行けるかも・・・
諸星昭弘さんの鉄道ジオラマ、好きなんですよ~(#^.^#)
あっ、もちろんアラーキーさんの作品も!
いえ!アラーキーさんの作品が1番・・・!!

arukadhia : 2014/07/26 (土) 13:29:57

昭和…古き良き時代ですね。良い響きです(^^)
何かと世知辛い昨今ですが、この様な展示会が開かれるという事は良い事ですよね〜(´・_・`)
癒されそうです。

ばーちゃわーるど : 2014/08/01 (金) 17:50:42

美術館でのジオラマ展示おめでとうございます~

ジオラマが美術として認められた~

と思うと嬉しいです♪

【返信】情景師・アラーキー : 2014/08/02 (土) 06:10:40

>ぴろんちょ左衛門之介久 さん

近所でしょ?来てちょ♫
おそらくお得かと!

【返信】情景師・アラーキー : 2014/08/02 (土) 06:15:24

>KIMI さん

こんにちは、はじめまして!
ご挨拶ありがとうございます。こういうつながりで他分野の方と知り合えるのは非常にうれしいことですね。
実は私は戦前建築ファンで古い洋館ならびに商店建築が大好きで、街に残るそれらのものを訪ねては写真に撮る事も趣味にしています。私もいつかそんな建物をジオラマにしようかと思いながら妄想ばかりが先攻してしまっていますね(笑)

高橋さんの素晴らしい作品を生でみれるといいなぁと思い、8月末あたりにチャンスを作ろうかと思っています。

今後ともよろしくお願いいたします。

【返信】情景師・アラーキー : 2014/08/02 (土) 06:18:55

>ぴあにしもさん

諸星さん作品はいいですよね。作品は人物を表す・・・と言われているようにあの作品の感じがそのままの人ですよ!
通常の模型の展示会ならば、今回の出品作品の作者のトークショーなど企画されるのですが、今回は博物館なので無いのが残念。
楽しんで来てくださいませ!

【返信】情景師・アラーキー : 2014/08/02 (土) 06:21:36

>arukadhia さん、

昭和の光景はどんな年齢の分野でも心を引き付けるのが不思議です。
今回の展示会は昭和ベースにしていながらどの作者の作品もがっちり昭和というカテゴリーではない作品もありますので楽しいですよ!

【返信】情景師・アラーキー : 2014/08/02 (土) 06:24:56

>ばーちゃわーるど さん

博物館のような品のいい照明と厚みのあるガラスケースに入れられると非常に厳かな感じになるのが不思議。たしかにアート作品展のような雰囲気は、模型の格をあげます!
こんな展示が増えるといいですよね。

銀時 : 2014/08/11 (月) 12:12:30

はじめて、銀時といいます。
私はジオラマが好きです。
アラーキさんの作品を見て
子どもの頃を思い出し、懐かしさを感じました。
私も昭和の情景をプラモデルで表現したいのですが…(^^;
これからも、アラーキさんの作品を楽しみにしています。

つっつ : 2014/08/17 (日) 08:53:27

初めまして。荒木さんのファンです。
昭和ミニチュア情景展、行ってきました!
「トタン壁の造船所」を生で見れるなんて感動です。
どこ部分を切り取っても、さまざまな情景が見えるようで楽しかったです。
何時間でも眺めていられますねw
個人的にはゴッサムシティを見たかったのですが、
昭和ミニチュア情景とはテーマが違いますもんね…。

またアラーキーさんの作品に出会える日をお待ちしております!

【返信】情景師・アラーキー : 2014/08/17 (日) 17:18:56

>銀時さんこんにちは。

昭和の情景ってそれを体験した事がない年代の人でさえ懐かしい思いになる不思議な装置ですね。アイテムが少ないので自作するしかないというのもモデラーならではの魅力だったりします。
しかしあまり経験の少ない人ならばちょっとハードルは高いですよね。
アリイからは昭和の車とセットになったジオラマ制作用キットも販売されていますのでまずはそこから入っていくのは手かもしれませんね。

【返信】情景師・アラーキー : 2014/08/17 (日) 17:24:20

>つつさん、こんにちは。

実際に見られたのですね、それはうらやましい!
私はその場所に行く事は出来ないんですよね(日程的に)

トタン壁の造船所、楽しんでいただけたようで何よりです。
実際にはかなり小さい作品だったでしょ?そして電源があれば点灯した状態でお見せ出来たのですが、私の作品は電池仕様なんですよね。

ゴッサムシティー、これは自分で言うのもなんですが、いい作品ですよ(笑)
この先いつかは見れる機会があるかもしれません。
その時にはまたお知らせします!

【返信】情景師・アラーキー : 2014/08/17 (日) 17:32:22

>岡崎の加藤さま

コメント&ご指摘ありがとうございます。
卓上ボール盤のハンドル位置が逆ではないかという指摘・・・あ、本当だ!画像検索では確かに向かって右側に付いているのが通常ですね。勉強になりました!

しかし実はこれは私が全て自作したものではなく、海外の鉄道模型用のプラモデルを改造したものなんですよ。その仕様が左側になっているので、もしかしたら海外でのボール盤は左仕様なのかもしれません。
↓これはそのキットの写真です。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/sakatsu/59000018355.html

と、言いながら気になって「Bench drilling machine」で画像検索をしたところ・・

やはり右に上下のハンドルが!!
当たり前ですよね。右手で作業するのが通常ですからね。
これは展示会が終って、作品が帰って来たら早速作り替えますね。

こけけろ : 2014/08/21 (木) 22:22:06

初めまして。
お盆休みに見に行きました。
いつもネットで見ていたアラーキーさんの作品を生で見られて嬉しかったです。
他の方の作品は電源が入っていて電灯とか点いていたのにアラーキーさんのは点いていませんでしたね。
トタン壁の造船所なんか暗くしてLEDをつけたシーンも見たかったです。
今後も期待してます。

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2014.07.20

プロフィール

情景師・アラーキー

Author:情景師・アラーキー
.
.
■ 情景作家
■ 1969年生 居住地:東京・杉並 

「日常にあふれるさりげない光景」を立体化する事が得意なオールラウンドジオラマ作家。昭和ノスタルジーからアニメシーン再現まで製作範囲の守備範囲は無限。むしろ挑んだ事がない題材を与えられると燃えるタイプです。

「生み出すものに魂を込めて作る職人のようにありたい」・・・と願って「情景師」を名乗っています。

<過去の作例活動経歴>
●電撃ホビーマガジン
●電撃スケールマガジン
●モデルグラフィックス
●アーマーモデリング
●モデルカーズ
●パンツァーグラフ
●エクストラマガジン
(スペインの模型雑誌)

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