奇跡の模型作家の個展・Modeler's Expo 2013 完了レポ(前編)
Modeler's EXPO 2013無事に終了いたしました(2013.11月2日〜4日)。
開催からすでに1週間が経過し、夢のような時間を過ごしたのが遥か昔のように思えております。
3日間の来場者は第1回の2012年では2600名でしたが、今年はなんと3600名!
素人集団主催のイベントでこの来場者は驚異的ですよ。
これも去年の成功とともに、地道な認知活動の成果でしょう !。
今年のレイアウトも去年の教訓を活かしてゆったりと廻れる机間隔に加え回廊式に配置したのが成功ですね。
去年の反省ポイントを改善し、確実に成長をしているイベントと言えますね。
前回と同様の各作家を紹介したタペストリーはもやはモデスポの顔。すばらしい〜。
私は今年は2テーブル分をいただき、ゆったりとした配置にいたのが成功でした。
各作品をじっくりと鑑賞出来て、そしていろいろな角度から写真を撮られているお客さんの姿は模型展示会の理想的な光景でした。
背後の作家さんの作品と重ならないように配置された腰高さの黒の厚紙パーテションがとても良い背景紙になって撮る写真が雑誌掲載写真のような雰囲気になるのです。これは今回の嬉しい配慮♬。
今回私が持ち込んだ作品は以下の通り。
忙しさの中で事前の紹介がないままでしたが、前年のモデラーズ EXPOで展示したものは基本的には飾らないようにと事務局からお願いをされておりましたので、過去作品を交えた「モデスポ初披露」ばかりの構成です。
<作品1>
私の作った今までの中でも最大のジオラマ作品である映画バットマンの「ゴッサムシティ 」ジオラマ。
( Scale 1/ 35)
8月に大阪で開催した『海洋堂フィギュアミュージアム』にてアクリルケース内にて展示されましたで大阪でのお披露目は2度目になりますが、今回はむき出しで初の展示。やはり、1番の人気でした!。隅の隅までちりばめられた各種のゴミ造形、汚れなどのエフェクトを飽きれた顔でいつまでもいつまで眺めてくれました。この写真は友人の清水幹さんが撮影してくれたものです。
<作品2>
紙で作った漁船+紙で作ったテトラポットという紙の可能性を実験した作品「港の片隅で」( Scale 1/ 32)
実は去年のモデスポのプレ展示として7月に開催した「4人展」において、ゲストとして展示させてもらったのだが、本番では持って来なかったという失態でガッカリさせてしまった方も多かったので、リベンジ展示。これも万人受けする廃墟ジオラマの定番化作品です。
<作品3>
バンダイ1/20 scale スコープドックとアンコールワット風のクメンの遺跡とのジオラマ「鋼鉄兵の眠り」。
モデルグラフィックスでの僕のデビュー作。覚えてくれている方が多く、生で見たかった!!という声を多く聞きました。実は雑誌掲載の頃よりも植物を増やして錆の塗装も進行させており、さらに時間が経過した状態を再現しています。
<作品4>
1/24 スケールのタミヤのフォルクスワーゲンを使った廃車ジオラマ。
私の廃車作品の第1号である記念すべき作品です。この作品でダイレクトカットを思いつきました。
手前にあるミニクーパーの廃車模型は去年の錆講座でデモンストレーションをしたものを仕上げたもの。
<作品5>
1/32スケールのミゼットを使った焼き芋屋の情景。
鉄板の昭和ノスタルジー情景は1作品必ず入れたいなぁと思い、今回はこれを持って行きました。私の作品の中では結構めずらしいフィギュアが4体もある小さいながらも豪華な構成(笑)。フィギュア制作苦手なもので、作品の中にはあまり登場していないのが私の特徴なんですよね。手間のスイッチを押すと「や〜きいも〜♬」とあの呼び声の音声が聞こえるギミックが付いています。
<作品6>
1/144スケールの超密度 AFV「ワールドタンクミュージアム」の復活をうけて、今まで制作していた名刺サイズのミニジオラマをズラッと並べました。本来私はこの手の非常に小さな作品が好きでして、雑誌ライターをやる前にはプライベートではよく作っていました。やはり女性やお子さんは小さいものが好きですよね。
評判はかなりよかったです。
この展示作品の多くは私のオリジナルの 1/144スケールの商品を使った作例のようなもので、物販コーナーで販売している販売品の宣伝もかねて用意したもの(したたか)
物販用に準備した1/144〜1/72スケールで使えるアンコール王朝遺跡の寺院門のキット紹介の作例が、唯一のモデスポ用新作になりました。
スケールもバラバラ、ジャンヌもバラバラ マルチジャンヌ・ジオラマビルダーらしい展示が出来たと思います。
訪れる事が出来なかった方も少しでも見た気持になってくれれば幸いです。
で、この作品群は私とカミサンが行商人のような大荷物を抱えて新幹線移動した結果。
右が上記の作品が全て詰まったダンボール箱の姿。1番の大物のゴッサムシティの運搬箱は電車の自動改札がギリギリ通過出来る最大幅。
左は、新幹線での最後部の座席と壁の間に出来た「黄金の三角地帯」に収めた状態の写真!。
イベント参加の際にはこの輸送方法を検討しながらその量を検討しなければなりません。
今回は多忙の為に行きと帰りの新幹線の指定が取れずに自由席を並んで確保しましたので、この後部座席のエリアが取れるか否かが運命の分かれ道。1番神経をすり減らしたのがこの移動なんですよね。
次回後編は実演の話とかトークショーの話とか物販の話とか。。。
大変すみませんがいつものように、他の方の写真を全く撮影しておらず。
私の友人で今回の参加作家の1人である電飾モデラーの神・どろうぼうひげさんのブログがレポート記事として大変詳しく紹介されておりますのでこちらをご覧ください♬
http://dorobou.blog.so-net.ne.jp/2013-11-05
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この記事へのコメント:
ブラスコウ : 2013/11/09 (土) 13:22:30
今年はゆっくりお話をするヒマもありませんでしたが、
コンペ講評の場でいただいたお言葉は宝物です!
しかしお荷物、2つともキャリーカートなんですね、驚きました!
これを引くのってとんでもなくないですか?
一部を背負子に振り分けるか、いっそ全部台車に乗せた方が楽では?
アイスオーレ : 2013/11/09 (土) 14:40:41
モデスポにて初めてお目に掛かりました、「関西仮組」のアイス
オーレと申します。
当日は、僕らの卓も覗いて下さり、短い時間でしたがお話しもさ
せていただき、嬉しかったです。
サビの実演も拝見しました。(荒木さんのウシロに居たのも、仮組
メンバーです^^)日々の観察と創意工夫、非常に刺激的でした。
(あと、カッターが刺さったお話も、妙に親近感?を感じました
・・笑!)
では改めまして、おつかれさまでした。
そしてありがとうございました。
これからも応援させていただきます^^(モデルグラフィックスも
毎月買ってますので!)
ぴろんちょ左衛門之介久 : 2013/11/09 (土) 20:18:43
tsukudados : 2013/11/09 (土) 22:10:33
これからも雑誌やブログで楽しませていただきます。又来年も楽しみです。
どろぼうひげ : 2013/11/10 (日) 15:11:12
アラーキーさんは人気者で、いつも誰かと話しているからゆっくりお話出来なくて残念。
その代わり奥様に新幹線のエリア確保の話を聞いたりしてました(^_^*)
ちょっと疲れたけど、おかげさまでとっても楽しかったです!
来年もよろしくお願いしまーす(^^♪
屋根裏部屋の男 : 2013/11/10 (日) 18:15:51
今回も行商の旅お疲れ様でした!
ほんの一瞬しかお話し出来なかったのがちと残念でしたが、その分作品はじっくりと撮影して帰れました(笑)
ご夫婦お揃いで元気なお顔を拝見出来てよかったです。
またお会い出来る日を楽しみにしてますよ(^^ゞ
カズやん : 2013/11/10 (日) 22:46:25
恐竜模型のアラーキです(笑)
会場ではお忙しいなか対応していただきまことにありがとうございました!お会いできて本当に良かったです。
(拙ブログにもコメントいただきありがとうございます)
隅々まで手に入った妥協のない作品を見て、心が洗われるようでした。
素晴らしい作品を見せてもらいにまた来年も行きます!
情景師•アラーキー : 2013/11/11 (月) 09:53:23
僕は比較的ブラスコウさんとは話せていたと思いますよ!そちらの卓にも2度も見に行っているしね♫
荷物の件ですが、長年「キャリー運搬経験者」としてはこの高さと量がベストバランスです。
あ、あくまでもこれは夫婦二人で移動する場合で、1人でここまで運べませんからね。背負うのは電車移動ではご法度でしょうし、普通の荷物(着るものとか洗面道具とか)を既にリックで背負っていますから。。。
ロック : 2013/11/12 (火) 12:18:32
生ゴッサムシティとスコープドック 見れてよかったです^^
アラーキーさんの策略にハマって 1/144のシリーズ コンプしてしまいました^^;
作る時 色の塗り方とか 質問させていただいても よろしいでしょうか?
情景師・アラーキー : 2013/11/13 (水) 07:16:47
モデスポお疲れさまでした!
関西仮組の展示も勢いと楽しさが伝わってきていい展示が出来ましたね。
また錆び講座も受講ありがとうございます。
本当はもっといろいろな小ネタを準備していましたが、時間の関係で無理でしたね。
でも多少なりともその手法が伝わったらいいなと思います。
これを切っ掛けによろしくお願いいたします!
情景師・アラーキー : 2013/11/13 (水) 07:24:15
あ、珍しく来なかったですね。これ見ないとず〜と後悔するのに。。。。
情景師・アラーキー : 2013/11/13 (水) 07:29:33
お疲れさまです!
生・tsukudadosさんを見れて良かった♬(笑)
会場では参加した作家が自らが最も楽しんでいますのでそれが来た方に伝わっているのでは?と思います。2年目の作家さんは前回よりもさらに凄いものを、始めての作家さんは自分をアピールする方法に勢いがある。
来年はさらに強化される事でしょう。お楽しみに♬
情景師・アラーキー : 2013/11/13 (水) 07:34:13
本当にお疲れさま!
去年は展示卓が離れていたのでどろぼうさんの様子があまり感じられなかったけれど、今回は近場だったので、パーテション越しにそのにぎわいを感じていましたよ!
でも、今回はちょっとお疲れだったようね。椅子に座って説明している様子が、「あしたのジョー」のラストシーンみたいでしたよ(笑)
来年ももっといい展示にしましょうね♬
※勝手にレポートをこちらで振ってしまいました。どろぼうひげさんのレポートがあまりにも完璧でホントに頭があがりません!!
情景師・アラーキー : 2013/11/13 (水) 07:36:36
ことしもお疲れさまです!合うのは一瞬だったけど、まぁ日頃からネット上でやり取りをしているとそれだけで十分。是非とも僕としては屋根さんの作品を見たいところです。
来年はサポーターズの方で参加してみたら?
情景師・アラーキー : 2013/11/13 (水) 07:40:30
うわわわw!!!!
憧れのモデラー生のカズやんさんに会えてうれしい!!
本当に中学時代の私に、この事を話すと鼻血を出してぶっ倒れると思います。
まさかこんな嬉しい事があるとは思いもしませんでした。
会場の作家さんの中にももちろんカズやんさんを知っている人は多かったはずですが、ご紹介出来ずにそれも残念です。
いつか同じ会場でカズやんさんの作品と自分の作品が展示されている事が最終目標ですね。
ありがとうございます!
じゃいあん : 2013/11/14 (木) 19:39:11
どの作品も生で見たかったなぁ。
でもこうして行けない代わりにすばらしい作品の画像を見れるだけでも幸せです。
いつかは見に行きたいなぁ。
(会場写真に帽子を被って写っているのはPOOH熊谷さんだぁ。師匠は何処にいても目立つんだから・・・)
バンビーニ : 2013/11/14 (木) 20:21:00
行って本当によかったです(感動)
うちのレポ最後のまだアップしてませんが、兄貴のこちらの画像頂き、綺麗な形でアップしたいと思います(笑)
情景師・アラーキー : 2013/11/18 (月) 07:52:55
やはり生で作品をみると雑誌やブログ等で見ている各作品の10000倍の感動と情報量が解りますよ。
それは産み出した作者も同じ。
自分が産み出したものを、その思いが伝わる生の作品で見てみたい。。。
何処か大手のプロモーターがこのイベントの全国キャラバンをやってくれないかしら?
情景師・アラーキー : 2013/11/18 (月) 07:54:52
もう少し早く来て、じっくりとその作品に向き合って欲しかった!
姉さんはいつも旅の行程にいろいろと詰め込みすぎや!
次回はぜひ、もっと時間の余裕を持ってね。