暗黒の都市・ゴッサムシティー<その9>ーゴミ袋の巻
「アラーキー」と言えば
説明不要の写真家・荒木 経惟さん。
私も尊敬する写真界の巨匠です。
私の作家ネーム「情景師アラーキー」は高校の時の社会の先生に付けられたあだ名ですが、もちろん写真家のアラーキーさんから付けられたんだと思います。
先日ついに Googleで「アラーキー」と検索すると・・・・
なんとトップ項目で私のブログが!!!!!!!!!!!!
う、う、うれしい。。。。
けど
す、す、すみません、本家アラーキーさま。
これは恐れ多い事ですが、アクセス、ヒット数でこの検索順位が変わって行くネット社会ですからそれだけこのブログのアクセス数が多いという事です。
気を引き締めて挑まねば。
さて、9月に入りました。
9月1日まで大阪で開催されていた「海洋堂フィギュアワールド」も無事に終えて、そこに展示されていたゴッサムシティー・ジオラマもようやく家に帰って来ます。
今年はまだまだ展示予定がありまして・・・・来週末には東京にて再び展示される模型展示会があります♬
近日予定を告知しますのでお楽しみに!
で、しばらく放置していたゴッサムシティー制作記を再開!
して、今回は・・・・
そうそう、この画像に映っている主役である「ゴミ袋」♬
Facebookで画像公開した際にも「どうやって作ったの??」と問い合わせ殺到した「伝説の」1/35スケールのゴミ袋です(笑)
こういった地味〜〜〜な造形をミニチュアで再現出来ないかなぁと日頃から考えているのが私、偽アラーキーです。
この手の造形は前例がないのでいつも自分で産み出さなくてはいけないのですが、ある程度思考錯誤しなくても思いついちゃった作り方があっさりと成功してしまうのです。錆びてめくれた塗装面の表現「ダイレクトカット」の手法もそうして産み出されました(エヘン!)
今回のゴミ袋も思いついた方法を試してみたらあっさりといい感じに。
手法としては至って簡単です。
雑貨店や模型店で入れてくれる事が多い、黒くて薄手のビニール袋。
これを使います。
これを短冊状に(市販の黒いビニール袋の幅を1/35スケールに置き換えた幅寸法で)
切り、長手方向を半分にした部分に左右淵ギリギリの部分に両面テープを張ります。
それを袋状になるように接着!
左右に余った両面テープをハサミで綺麗に切り取ります。(カッターでは上手くいきませんからね)
その袋に適当に丸めた新聞紙などを突っ込んでゴミを演出。
ゴツゴツと角が出た方が袋の中のゴミを感じさせてかなりいい感じに成ります♬
ゴミ袋の口の部分は1回捻って裏面に両面テープで張り付けます。
ジオラマベースに固定する際にも接着剤は使えませんのですべて両面テープです。
ゴミ袋を部分的にピンセットで破るとチラリとゴミが見えてぐっと来ます!
ね、簡単でいい感じでしょ?
1/24、1/12スケールでも応用できると思います。
しかし・・・果たしてこの制作方法が誰の役に立つのか解りません(笑)
<定期PR>
※2021年2月11日発売
2015年にジオラマ作家として独立してから5年間に受注した仕事をまとめた写真エッセイ集。今までのジオラマ本のように作り方のHow to 記事も盛り込みながら、それぞれの仕事をどのように受注してアウトプットしたかを綴ったビジネス本として執筆しました。
好きな事を仕事にしたいクリエイター志望の方へのヒントになれば!
※2019年4月10日発売
失われつつある昭和の駄菓子屋を1/24スケールで徹底的に作り込み、その作り方を図面、写真で超解説したジオラマHOW TO 本。和風日本家屋の構造解説でドールハウスや鉄道模型などのジオラマ作りの参考になります!
※2016年8月に発売された私の初のジオラマHow to写真集「作る!超リアルなジオラマ」
イラストと写真を織り交ぜて、ジオラマ作りの考え方や作り方、保存の仕方、写真撮影、SNSでのアピールの仕方など重箱の隅を突くように執筆した本です。現在6刷突入で2万冊突破で好評発売中です!
※2015年に発売された私の初の作品/エッセイ集「凄い!ジオラマ」をカラー写真2倍に増量+本の多さアップで生まれ変えた「凄い!ジオラマ[改]ジオラマ作りの楽しさを文章と写真で楽しめる本です!2018年11月発売
※このBlogをスマートフォンでご覧の方、スマートフォン表示ではなく、「PCモード表示」にすると、過去の記事の検索や、問い合わせの為のメール送信のフォームがご覧いただけます。
この記事へのコメント:
ブラスコウ : 2013/09/05 (木) 00:40:58
荒木さんの人間離れした作業速度は、こういう工法の選択からも来ているんですなあ。
私が以前ポリエチレンの袋を加工したときは、ホットナイフで溶着しました。
逗逗(Doudou) : 2013/09/05 (木) 01:14:35
早速ピーコックグラス、ポチりました^^b
両面テープの速さと万能さははずせませんよね。
自分も両面推進派です。
自分の周りにも意外と使う人少なくて、驚かれます。
それにしても小さい!
あたしゃもうこのサイズは辛いですよ~目が。。。orz
arukadhia : 2013/09/05 (木) 03:41:57
自分も両面テープは多用してます (*^^*)
今は色んな種類有りますから用途に合わせて使ってます。
SYU : 2013/09/05 (木) 04:18:01
jeff-carlton : 2013/09/05 (木) 21:28:43
アラーキーさんの名前が荒木経惟さんをリスペクトしたものであるのは良くわかります。
その荒木さんを抜いて検索トップは当然なのかも知れません。
掛け軸、壷、オリジナルプリント……等の骨董品。
これの収集って、すでに時代遅れの感があります。
還暦の私でさえやりません。
これからは……。
やはりプラモです!
私は完全なプラモ無塗装素組時代の人間です。
プラモの完璧な組立は、憧れの的です。
情景師・アラーキー : 2013/09/06 (金) 07:58:31
技巧派のブラスコウさんは完璧を目指してしまうのかもしれませんね!
私は結構「手抜き派」。まぁそこが O型っぽい所なのかもしれません。
ホットナイフは最初に試したんですよ。まぁやり方によっては正解であり、上手く行く事もあります。もしかしたら1/12のドールハウスサイズとかだとその方法がいいのかもしれませんね。
両面テープは工業製品でもよく使われる素材です。
ジオラマも水洗いする事が無い限り、完全接着でなくてもいいと考えるようになりましたね。(飽きたらすぐに外せるし)
情景師・アラーキー : 2013/09/06 (金) 08:17:56
特にジオラマベースと主役物(ロボットとか車とか戦車とか)はいつでも外せるように工夫するのがいいですね。ボルト止めが最適なんですけど、場合によっては両面テープで止めます。
小さい造形・・・拡大鏡があれば年齢なんて!(老眼はあまり歓迎するものではありませんが仕方ないですね、酷使していますから)
情景師・アラーキー : 2013/09/07 (土) 07:09:10
ゴミ袋でスッキリ♬
掃除が終わったみたいですね。すみません、お待たせしてしまって。。。
まだまだ小ネタ待機中です。。。
情景師・アラーキー : 2013/09/07 (土) 07:12:27
この手法を使えば小さな服なども作り出す事が出来ます。両面テープは布でも使えますからね。布ならばしっかり固定したい時には両面テープと一緒に瞬接を流し込んでしまうという方法もありかと。
情景師・アラーキー : 2013/09/07 (土) 07:15:20
>掛け軸、壷、オリジナルプリント……等の骨董品。
・・・実は私はこの手のものにも興味があるんです。
年を重ねるごとにいいなぁと思うようになっていますね。まぁ集めませんけど。
プラモデルの収集はものが軽いからいいのですが、いろいろな分野に興味があると数が多くなって困ります。
- : 2019/11/02 (土) 10:34:00
- : 2019/12/08 (日) 07:26:44