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暗黒の都市・ゴッサムシティー<その7>ーグラフティの巻


How to ゴッサムシティー再開します♬




アメリカのダウンタウンの象徴といえば・・・

スプレーによる落書き、それは「グラフティー」呼ばれています。



画像検索で見つけた実際の風景ですが、凄いですよねこれ↓

ぐらふてぃ




ニューヨークの地下鉄の電車に大きく描かれた落書きはニュース映像や映画でよく見るシーンですが、公共機関のそれらに描く方も凄いですが、放置している方も凄いですよね。日本では考えられない光景です。
その昔、新幹線に描かれた落書きを消す為に運休した事件もありました。


非常にカラフルな色合いとは裏腹にそれら街に描かれている光景は「荒廃」した印象があります。


管理が行き届いていない地域・・・それはゴッサムシティーのイメージにはピッタリ!



これを模型で再現するというのは・・・・面白そうなネタですね!



最初はエアブラシの細吹きで、実際のスプレー画のように書けばなんとか成るだろうと楽観視しておりました。
しかし、実際に描いてみると難しい!私の持っているエアブラシでは細吹きがあまり出来ない事もあり、想像していた雰囲気になりませんでした。

それに、最近のグラフティーアートはまるでCGでデザインされたような複雑な立体交差のような構成で、なおかつエッジ部分がシャープで「本当にこれがスプレーで書けるの??という完成度の高さ。

いろいろと試行した結果として、鉛筆で下書きしてそれを筆で描くという極めてシンプルな方法で解決しました。

グラフティ1



1番右にある写真ではマスキングして黒をエアブラシした状態ですが、仕上げに周囲をぼかして「スプレーで描いた」ようにすると一気にスプレーアートっぽくする事ができます。


完成状態は以下。グラフティーの場合は人の描いたものの上に次々と重ねて描いてしまうのも特徴ですね。

煉瓦壁



ちなみにこれらのグラフティーを自分でデザインして描くのはちょっと無理でした。いい感じに出来ませんでした。これらが「アート」と呼ばれる所以はそこですよ。

Googleの画像検索で「graffiti art」と検索すると参考になる実際の物が出て来ますので、それらを基にして描いております。

煉瓦壁2


煉瓦壁7



スプレーアート以外にも壁にはなんだか良くわからない書き込みが多いものです。本当の意味での「落書き」もありますね。

油性ペンで描いたり、色鉛筆で描いたり。。。



意味のない言葉の羅列だったりしていますが、中にはよ〜〜〜く見ると・・・・
モデラーズエキスポのマスコットキャラクター「ニッパー君」もいたりと(笑)
こういう遊びもしていたり♬


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この記事へのコメント:

同志99 : 2013/07/06 (土) 09:33:23

こんにちは
私もぜひ挑戦してみようと思います!
まずは下書きですな!

MASAKI : 2013/07/06 (土) 11:12:36

こういう落書き結構難しいですよね。
以前CGの仕事で描きましたがオリジナルで
それっぽくするのに苦労しました。

こういうゴチャゴチャした落書きって自分の名前とか
知り合いの名前とか入れたくなりません?

日本でも渋谷の裏通りとかには結構ありますね。

金網(フェンス)の制作方法が早く知りたいです。

arukadhia : 2013/07/07 (日) 03:36:54

自分もエアブラシだと思っていましたが、手書きだったんですね・・

都内でリアルに見たこと有りますけど上手く書きますよね~( ゚Д゚)y

日本では残念ながら消されますがね・・

ニッパー君には気付かなかったです(笑)

情景師・アラーキー : 2013/07/08 (月) 07:22:51

●同志99さん

この手の落書きは慣れるとちょっと面白いよ!
どんどんいろんなものに描きたくなっちゃうからね。

アメリカ車の廃車模型にはこのグラフティーは必修。是非とも習得してみて!

情景師・アラーキー : 2013/07/08 (月) 07:27:49

●MASAKI さん

最初は Googleの画像検索でみつけたものをそのまま水転写デカールにして張ろうかとおもったけど・・・・これも今回初のチャレンジだから実験的に書いてみたんだよね。

自分の名前・・・ふふふ、ちゃんと入っているよ。↑上の画像の中にもね。

金属フェンスの作り方、あ・・・忘れていた。次回ね。

情景師・アラーキー : 2013/07/08 (月) 07:31:46

●arukadhia さん

この手のグラフティーを「アート」と言うのは、私もクリエーターの恥じっこに席を置く身としてはいささか違和感があるんですよね。
やはり他人の所有物、敷地、建物に勝手にかいてしまうのは・・・もしも自分の家などに描かれたらかなり憤慨すると思いますね。

でも、グラフィック的には優れている事は確かです!。

yoko : 2013/07/09 (火) 00:13:26

はぁ~。
何度見てもため息しか出ないです。
毎回色々な技法を参考にさせていただいてます。
自分にもこんなセンスがあったらと思う今日このごろ・・・

今年モデラーズエキスポのサポーターズエキシビジョンに参加させていただくことになりましたが、自分の技量でも受け入れてもらえるのか不安が募るばかりです。


情景師・アラーキー : 2013/07/09 (火) 22:13:33

●yokoさん

おおお!サポーターズエキシビジョン参加決定ですか!
あの凄い倍率のなかよく受かりましたね。それは楽しみがまた増えましたね。

ブログ開設おめでとうございます!
リンクはもちろんフリーですのでよろしくお願いいたします。

ぴろんちょ左衛門之介久 : 2013/07/10 (水) 23:49:57

一部筆描き!?
完全なるスプレーアートですヨ、、、

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プロフィール

情景師・アラーキー

Author:情景師・アラーキー
.
.
■ 情景作家
■ 1969年生 居住地:東京・杉並 

「日常にあふれるさりげない光景」を立体化する事が得意なオールラウンドジオラマ作家。昭和ノスタルジーからアニメシーン再現まで製作範囲の守備範囲は無限。むしろ挑んだ事がない題材を与えられると燃えるタイプです。

「生み出すものに魂を込めて作る職人のようにありたい」・・・と願って「情景師」を名乗っています。

<過去の作例活動経歴>
●電撃ホビーマガジン
●電撃スケールマガジン
●モデルグラフィックス
●アーマーモデリング
●モデルカーズ
●パンツァーグラフ
●エクストラマガジン
(スペインの模型雑誌)

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(製作事例:CM、テレビ撮影用、展示会用、トイの商品開発用、企業ノベルティー等)
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・展示会等での作品貸し出しもしております。
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・おはよう日本(NHK)
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・情報ライブミヤネ屋(TBS)
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