暗黒の都市・ゴッサムシティー<その6>ー建物制作編その3


ゴッサムシティージオラマ制作編・第6話


アーマーモデリングは6月13日に新刊が発売されました。
既にこのジオラマが掲載されていた号はすでに店頭からは消えてタイムリーな話題でもなくなってしまい、このブログをご覧になっている方もそろそろ飽きて来たかもしれませんが・・・・・
(って書いている自分だったりして:笑)


しかし、記録として書いておかねば!




今回は建物編のディテール部分をクローズアップしてまとめます。

<下水管の造形>

古い建物の外壁にはいくつもの下水管があります。それがまた造形的には魅力的なんですよね〜。

鉄製の鋳物は下水管、アルミの配管はスチームウォーマーなどの熱い温水が流れる管を想定しています。
下水などの構造物は、古い建物では将来的に交換が出来るように外に配管されている場合が多いです。特にアジアの建物は外部の配管がいくつも重なった光景をよく見ます。模型的にはかなり魅力です♬



     下水管

この鉄製下水管は miniartのキットに入っていた雨樋の部品を流用してそれっぽく作りました。タミヤの丸棒を加工しても作れますね。それぞれの管をジョイントする接合部のネジや建物に設置する際の金具をちゃんと作れば、かなりアイキャッチな部分になります。

小さいネジ頭部分は1/35の戦車のパーツからカッターで削ぎ取ったものを使っています。

タミヤのアメリカ現行陸軍車両のパーツなどをアフターパーツで取り寄せたり、タミヤのイベント等で仕入れています。
M4A2ブラットレーなどはボルトだらけの車両でかなり使えますよ〜。

http://www.ms-plus.com/images_item/7000/7844.jpg

配水管




<エアコン>

日本のエアコンと異なり、アメリカの高層アパートには窓に直接取り付ける室外機と室内機が一体となった「ウィンドウタイプ」のエアコンが主流です。
それらの写真を Googleの画像検索を使って集めた写真資料を基にプラ板でスクラッチしました。


     エアコン2

ポイントは室外機の側面の細かいスリット穴と手前の熱交換器のアルミのヒダ状の部品。

側面スリットは、これはデザインナイフで丁寧になるべく細かいピッチで切り出すしかありません。
慎重に慎重に行ないます。

そして最大のポイント「熱交換器」。
これは0.3mmプラ板を、幅を大・小2種類用意して交互に貼付けて、ミルフィーユ状に積層して制作しました。
仕上げに・・・・ピンセットの先端で左右にガリガリと傷をつけて、シルバーの塗装を施せば!

そうそう、よく見かける光景であるエアコンの室外機の傷!
小学校の時にはいたずらでよくこれをやりましたよね。

基本的に、単純な箱組構造での工作なので、自作は簡単ですよ。
今回はデザイン違いのエアコンを2種類作りました。さらに作り込む為に、ネジ穴を加えたり、熱交換時に出てくる水を流すドレンを加えたり、天井面には凸凹のあるプレス跡を再現したりしています。


     エアコン




さぁ、本日の〆の工作は.....室内にちらりと見える「ブラインド」の工作です。


ウィンドウ

これも0.3mmのプラ板を均等幅で切り出して作るのですが、ブラインドは両端を紐でむずばれておりますので切り出す前に左右に穴をあけておきます。

そしてそれを切り出した後に、プラモデルのランナーを火であぶって作った「延ばしランナー」で細い紐を作り、左右の穴に貫通させます。

それを透明プラ板にそれぞれのルーバーが斜めになるように接着します。
ブラインドは使用している間にルーバーが折れたり、途中で引っかかったりしますので、わざと斜めになるように接着して雰囲気を出したりしています。


建物の窓の内側に、これを装着して光を点すと・・・・

ブラインド


Wow !!!

部屋の中からジャズが聞こえて来そうな雰囲気に!

この部屋の住人はもしかすると私立探偵なのかもしれませんね。
いろいろと妄想が広がりますね。



作った事がないアイテムを作り上げた時に、思っていた以上に上手く出来る・・・この瞬間がジオラマビルダーとしては最高の瞬間です!!


本日はこれにて♬

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この記事へのコメント:

arukadhia : 2013/06/18 (火) 02:24:31

作った事の無い物を作る…いやぁ〜物凄く分かります!

頭の中でこうしてあーしてこうなるかな?って想像して実際に作ってみて、上手く出来た時は本当に気持ち良いですよね。

病み付きになります (*^^*)

情景師・アラーキー : 2013/06/19 (水) 07:26:51

●arukadhia さん

モデラートしての可能性は無限大にありますからね。

やりたい事が多過ぎて空回りする事も多々ありますが、それもまた「生みの苦しみ」ですから乗り越えれば楽しいものです。

yukiyuki : 2013/06/19 (水) 22:28:12

思わず、「ハァ~~・・・」とため息が出るほどスバラシイ!
睡眠時間、無いのでは?と思う位の作り込みですね~。

室外機のスクラッチ、いろいろと応用出来そうなテクニック!
参考にさせて頂きます!(^^)

MASAKI : 2013/06/25 (火) 17:46:10

こだわりがハンパないですね。
良くそれだけの根気が続くものだと感心します。

それにしてもいつまでも見ていられるジオラマですよね。

下水管とかブラインドとかの制作過程見せられると
私は手を抜きすぎなんじゃないかと思っちゃいますよ。

情景師・アラーキー : 2013/07/01 (月) 22:45:10

●yukiyuki さん、

へへへ。まぁスキマモデリングだよね。

室外機なんか単なる箱組だから気楽に出来そうでしょ。
試してみてね♬

情景師・アラーキー : 2013/07/01 (月) 22:51:48

●MASAKIさん、

今回のジオラマはいろいろと締め切りが延びたおかげで思いっきりやりたい事を丁寧に作る事が出来たよね。

どうしても建物などの大物は制作途中で息切れしちゃう。
やりたい事をリスト化して作り込んでいかないと自分でも訳がわからなくなっちゃうからね。

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プロフィール

情景師・アラーキー

Author:情景師・アラーキー
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.
■ 情景作家
■ 1969年生 居住地:東京・杉並 

「日常にあふれるさりげない光景」を立体化する事が得意なオールラウンドジオラマ作家。昭和ノスタルジーからアニメシーン再現まで製作範囲の守備範囲は無限。むしろ挑んだ事がない題材を与えられると燃えるタイプです。

「生み出すものに魂を込めて作る職人のようにありたい」・・・と願って「情景師」を名乗っています。

<過去の作例活動経歴>
●電撃ホビーマガジン
●電撃スケールマガジン
●モデルグラフィックス
●アーマーモデリング
●モデルカーズ
●パンツァーグラフ
●エクストラマガジン
(スペインの模型雑誌)

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(製作事例:CM、テレビ撮影用、展示会用、トイの商品開発用、企業ノベルティー等)
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