模型テクニック・パンクタイヤの作り方
続いておりました「廃車ミニクーパー」の記事を完結編。
今回はいろいろ使える模型テクニックとして『パンクしたタイヤ』の工作を「コラム」記事として書きます。
この記事の左の BOXにある目次では作品別のタイトル以外には「コラム」というカテゴリーで過去の記事を検索しやすくなっています。
廃車模型に、または日常にある1シーンとしてタイヤのパンク状態はよくみる光景の一つです。
AFVモデルのようにタイヤがプラ製のものでは、パンク面を水平にカットして、つぶれて横にはみ出たタイヤゴムの部分はエポキシパテで作るのは一般的です。
しかし 1/32、1/24スケールの車の模型においては「ゴムタイヤ」であるのが一般的。
(大型カーモデルの場合はゴムタイヤの中が実車同様の「中空タイヤ」になっているキットもあります。この場合は
タイヤの設置面からタイヤリムにネジを差してタイヤを潰す方法があります。)
ゴムの固まりであるタイヤの場合・・・・どうやってパンクを作ろうか!
かつてはシンナーに浸けてタイヤを柔らかくして潰す方法や(もちろん全部溶けました:笑)
タイヤをライターであぶって地面に押し付ける方法や(もちろん全部燃えました:泣)
苦労した末に・・・
そうだ、タイヤもダイレクトにカットしちゃえばいいんだ!!
お得意の「ダイレクトカット」タイヤパンク法が以下の写真。
写真を見れば一目瞭然です。
1〜2.タイヤの左右の壁が残るようにしてタイヤのパンク面を水平になるように凹カット。
3.凹んだ面にゼリー状の瞬間接着剤を塗る。
4.プラ板(0.3mm位)に瞬間接着剤硬化スプレーを吹いて、タイヤの左右の壁が外に広がるようにして「ムギュ」と押し付ける!(写真では上から指で押し付けていますが、この場合は上手くつぶれない事もありますのでタイヤの内側からヘラのようなもので押し付けた方がいいです。
5.プラ板を切り抜いて、紙ヤスリで整える。この場合はつぶれたタイヤの底面の端が丸くなるように削る事。
以上
実際のパンクタイヤはリムが地面に付いちゃうぐらいにつぶれるので、タイヤを水平カットにする際にどれ位薄くカットする事が出来るのかが勝負ですね。
タイヤは結構堅いので指を「ダイレクトカット」しないように気をつけてくださいね。
※恥ずかしい事に模型展示イベント『モデラーズEXPO』の実演において、このパンクタイヤ解説中に指を思いっきり切ってしまいました(苦笑)
皆さんもケガには気をつけてください。
<定期PR>
※2021年2月11日発売
2015年にジオラマ作家として独立してから5年間に受注した仕事をまとめた写真エッセイ集。今までのジオラマ本のように作り方のHow to 記事も盛り込みながら、それぞれの仕事をどのように受注してアウトプットしたかを綴ったビジネス本として執筆しました。
好きな事を仕事にしたいクリエイター志望の方へのヒントになれば!
※2019年4月10日発売
失われつつある昭和の駄菓子屋を1/24スケールで徹底的に作り込み、その作り方を図面、写真で超解説したジオラマHOW TO 本。和風日本家屋の構造解説でドールハウスや鉄道模型などのジオラマ作りの参考になります!
※2016年8月に発売された私の初のジオラマHow to写真集「作る!超リアルなジオラマ」
イラストと写真を織り交ぜて、ジオラマ作りの考え方や作り方、保存の仕方、写真撮影、SNSでのアピールの仕方など重箱の隅を突くように執筆した本です。現在6刷突入で2万冊突破で好評発売中です!
※2015年に発売された私の初の作品/エッセイ集「凄い!ジオラマ」をカラー写真2倍に増量+本の多さアップで生まれ変えた「凄い!ジオラマ[改]ジオラマ作りの楽しさを文章と写真で楽しめる本です!2018年11月発売
※このBlogをスマートフォンでご覧の方、スマートフォン表示ではなく、「PCモード表示」にすると、過去の記事の検索や、問い合わせの為のメール送信のフォームがご覧いただけます。