西瓜の夏ー制作記その4/川床の工作
まもなく9月も終ろうとしています。
先週のロングツーリング時が夏の最後といった様相で、あっという間に涼しくなってしまいました。
モデリングには最高の季節になってきましたね。
今年の8〜9月は本当に遊び回りましたので・・・・涼しくなった今は家で工作に集中!
しかし遊び癖がついてしまって。しかもツーリングには最適な季節になったので逆にうずうずしていたりして(笑)
山城を攻めるには最適な季節なんですよね。山を覆い尽くす木々が葉っぱを落とすと山の上の様子が良くわかりますので夏にいくよりも秋の方が都合がいいんですよ。
近場ならば八王子城とかいいなぁ(また城の話かよ)
妄想はさておき・・・長らく保留しておりました石橋のある光景「西瓜の夏」の制作記の続きであります!
ようやく「ジオラマ制作ブログ」として軌道を戻すのであります!
あぶない、あぶない「西瓜の夏」っていうジオラマタイトルですからなんとか夏らしい時期に完結しなければ。
前回の記事ではえ〜と・・・・・石橋の工作まで完結しておりました。
これはいろいろな工作に使える石組みの造形の基本です。
今回は透明感のある川を再現するための『川床』の基本工作です。
まずは川砂の部分を作ります。使用したのは鉄道模型用の線路用のバラストとして販売されている粒の小さな砂です。スプーンを使ってさらさらと川の底に流し込んだ後に、木工ボンドを水で溶いたものを注射器を使って砂の上にすこしづつ流し込みます。注射器はホームセンターや東急ハンズのようなところで売っています。
次に川の中の石を配置します。
これらの石は近所の公園や川で拾ってきたもの。
日頃から様々な大きさの石を用意していました。
配置はピンセットで一つ一つ行ないます。配置する際には石の裏に木工ボンドを点付けして配置していきます。
一つ一つ行ないますから根気のいる作業です。。。。でもこういったチマチマ作業はけっこう好きなんですよね。
配置が完了したら、また先ほどの注射器で木工ボンドを小石の間に流し込こんでよく乾燥させます。
つぎに石についた苔を再現します。
苔の再現として昔懐かしのおがくずに着色された「芝生のもと」を使いました。
これは今も模型店の定番になっている河合の日本の風景シリーズの中に入っていたもの。もう過去の遺産として普通のジオラマ制作には使う事はほとんどありませんね。しかし、川石についたいい感じの苔の再現としては最適でした!
同時に川岸の芝の工作も施します。
「バーリンデングラス」という化学繊維を短くカットした材料です。大きな模型店や通販で手に入ります。
これらの接着にも木工ボンドを水溶きしたものを注射器で流し込んで接着します。
ここでちょいとテクニックを。
よく水溶き木工ボンドをいろいろな接着に使用しますが、それを注射器やスポイトを使って流し込むと水の表面張力でなかなかしみ込まずに弾いてしまう事があります。この場合は台所用洗剤をほんのちょっと加えると解決できます。台所洗剤は表面活性剤が入っていますのでしみ込み性がアップします。
今回はこんなことで。
結局まだまだ続きます。。。。夏が過ぎさろうとしていますが(笑)
<定期PR>
※2021年2月11日発売
2015年にジオラマ作家として独立してから5年間に受注した仕事をまとめた写真エッセイ集。今までのジオラマ本のように作り方のHow to 記事も盛り込みながら、それぞれの仕事をどのように受注してアウトプットしたかを綴ったビジネス本として執筆しました。
好きな事を仕事にしたいクリエイター志望の方へのヒントになれば!
※2019年4月10日発売
失われつつある昭和の駄菓子屋を1/24スケールで徹底的に作り込み、その作り方を図面、写真で超解説したジオラマHOW TO 本。和風日本家屋の構造解説でドールハウスや鉄道模型などのジオラマ作りの参考になります!
※2016年8月に発売された私の初のジオラマHow to写真集「作る!超リアルなジオラマ」
イラストと写真を織り交ぜて、ジオラマ作りの考え方や作り方、保存の仕方、写真撮影、SNSでのアピールの仕方など重箱の隅を突くように執筆した本です。現在6刷突入で2万冊突破で好評発売中です!
※2015年に発売された私の初の作品/エッセイ集「凄い!ジオラマ」をカラー写真2倍に増量+本の多さアップで生まれ変えた「凄い!ジオラマ[改]ジオラマ作りの楽しさを文章と写真で楽しめる本です!2018年11月発売
※このBlogをスマートフォンでご覧の方、スマートフォン表示ではなく、「PCモード表示」にすると、過去の記事の検索や、問い合わせの為のメール送信のフォームがご覧いただけます。