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混沌の街ーイラク市街戦の情景(その2)


<近況>
8月、盆休みに私のライフワークになっている城廻りツーリングに行って来ました!
GWに四国の城攻めを行なった後、久しぶりの長期戦で「出張った」(でばった)わけです。

ちなみに、「出張」は戦国時代の戦陣用語が語源。戦いのために他所へ出向いて陣を張る意なんです。


今回攻めたのは新潟〜山形〜宮城に存在する4城。

2014夏の城攻め_B


本当はこの休みには北海道キャンプツーリングに行く予定でしたが、この時期には非常に珍しい台風(11号)が日本を縦断するルートで接近。
東京・羽田空港から北海道・新千歳まで航空券とバイク輸送が一緒になったツアー
『ANAスカイツーリング』での旅を予定したのですが・・・
台風直撃&上陸後も悪天候が予報されていたので直前でキャンセル(大泣)。
久しぶりのキャンプツーリングだったのに〜〜〜超楽しみに準備していたのに〜


まぁ腐っていても仕方がないので台風余波で長雨が続く日本列島で、唯一晴れが続いていたエリア・東北エリアを選んだのです。

今回攻めた日本100名城は以下の通り。

城攻め


現存12城にも選ばれておらず、復元天守もない城ばかりですが、意欲的に当時の姿に戻そうといろいろと努力している元気な城。それぞれに戦国時代の有名な武将が作った城ばかりでした。

お約束の城前ジャンプの高さもなかなか!、我夫婦は妙に元気です♫




さて、保留にしております「混沌の街ーイラク市街戦の情景」の制作記を重〜〜〜い腰をあげて書き始めます(苦笑)。

ちょっと期間が空いてしまったのでお忘れの方も多いでしょう。
プレイバック、「混沌の街」

前回の記事↓
http://arakichi.blog.fc2.com/blog-entry-139.html



イラク廃墟11


イラク廃墟12


イラク廃墟13



改めて見ても・・・・混沌としていますね〜(笑)



今回のジオラマのメインとなる中東地域の建物はタミヤの5mm厚のスチレンボードで制作しています。建築模型の定番素材であるスチレンボードですが、そこは天下のタミヤさん、模型制作用に適したものを開発しております。なんとこのスチレンボードは他の同様品とちがってタミヤセメントで接着出来ちゃうんですよ!普通はスチロールの部分が溶けちゃいます。
しかも堅さがあって、いろいろな彫刻がしやすい点が優れています。




建物を制作するにあたり、参考にしたのは毎度の事ですが Googleの画像検索のみです。

「iraq city」とか「Baghdad」とか「iraq building」とか「iraq ruins :イラク 廃墟」とか。

検索のワードによって集まる資料が異なります。

なお、「iraq war」で検索するとかなり生々しい写真が出て来ますのでご注意ください。

選んだ写真の中で、特に気に入ったディテールを合成してデザインを決めます。

ポイントは
●イスラム地域らしいディテール(窓の形状)
●凹凸で奥行きと影が出来やすいディテール(ベランダや構造物の柱とか)
●空爆で崩れた部分を効果的に見せられる事(屋上)

天井高を標準的なコンクリート建築である2500mm〜3000mmとして1/35スケールで割って寸法を決めます。
あとはスチレンボードに鉛筆で薄く直接、窓や扉のラインを引いてデザインを進めます。
私はあまり図面を引かないタイプなんで、結構適当です(笑)

廃墟_B1


廃墟_B2


廃墟_B3


出来上がった建物はこんな感じ。

窓枠や手すりの部品はミニアートの「ハウスアクセサリーセット 」
( ビルディング&アクセサリー シリーズ No.35502 )

ゴッサムシティーのジオラマの際も本当に重宝しました。今までに5セットぐらい使っているのではないですかね。
やはりジオラマビルダーはミニアートのキットはマメにチェックしてストックしとくべきですね。

19170.jpg


※追記:このキットは残念ながら現在絶版になっております。




次回は建物の詳細を記事にします!





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※2015年に発売された私の初の作品/エッセイ集「凄い!ジオラマ」をカラー写真2倍に増量+本の多さアップで生まれ変えた「凄い!ジオラマ[改]ジオラマ作りの楽しさを文章と写真で楽しめる本です!2018年11月発売



                

                 

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混沌としたイラク市街戦の情景(その1)


6月15日に発売された「アーマーモデリング7月号 No.177」に
最新作「混沌の街/Chaotic city」を発表しました。

既に、発売されて半月が経っておりますが、書店&模型店にて絶賛発売中です!



雑誌作例としましてはほぼ一年前に発表したゴッサムシティーに続く作品。



1年に一度、かなり手の込んだ作品を発表するスタイルになっておりますね(笑)

本業がちょっといろいろと忙しくなりまして、以前のような自由な時間が取りにくくなっている故に、サクサクと作れなくなってしまった私。。。。ああ、無情。


故にこのBlogも放置していた・・・・


というのはちょっとした言い訳でして。

Blogって一度書くのを辞めてしまうと、なかなか次が書けなくなってしまうんですよね。

本当の理由は他にありまして、私はFacebookもTwitterもBlogもやっているのですが、以前は放置ぎみだったTwitterの方が気楽で面白くなってしまって、そちらに定期的に作品写真をアップする事にシフトしてしまったのが1番の理由。
ツイッターの場合は「リツイート&お気に入り」の反応が素早くて、喜んでもらっている実感が直ぐに解るのが楽しいツール。(Facebookも同じシステムですね)
しかし、Blogは皆が読みやすく、分かりやすい解説で写真も加工して貼付けて、一生懸命書いた割には、果たして喜んでもらえているのがイマイチ反応が分かりづらい。
ある日、ふと書いていて空しくなってきて放置してしまいました。。。



しかし、重い重い腰をあげましたので、また定期的にアップします、いやしたい、いやするかも。。。。(苦笑)

既に雑誌を見てくれている方も多いと思いますが、ゴッサムシティーに続き、またもや混沌とした現代の街角の風景を切り取ったようなジオラマを作りました!

blogベンツ3



blogベンツ4



またゴミ??
しかも今回もかなり臭ってきそうな都市ゴミ。


最近友人からは「ゴミモデラー」と呼ばれて久しいです(泣)

でも素敵でしょ?。むふふふふ、私はニヤニヤしながらこの情景を作っていますよ。そんな男です。


ゴミの中に混じる缶のグラフィックを見ると、見慣れぬアラブ文字が入っている事に気付いた貴方は素敵な感覚の持ち主!
今回はイラク戦をモチーフにした情景。
去年制作したゴッサムシティーのジオラマでは北米仕様の1/35スケールの空き缶のペーパークラフトを自作しましたが、今回はそれをそのまま使う訳にはいきません。故に写真資料を元に中東仕様の空き缶をこの為にわざわざ開発したのでした!
しかも6年ぶりに自宅のプリンターを買い替えたら、これが綺麗♫
6年間の技術の確信を感じまくったのでした(笑)
ちなみに買ったのは CANONの MG7130の白。



本当にプリントが綺麗で、模型を作る際の看板/ポスター等には最適なプリンターです。


で、この空き缶。
私のBlogを見続けてくれている人にはピンと来たかもしれませんが、いずれこの中東仕様空き缶は通販いたしますので今しばらくおまちくださいませ。

缶



今回の情景のシーンは上記で触れたように中東地域・イラク戦の情景です。
私は生々しすぎて、何が正義なのか全く理解できない湾岸地域の紛争に関しては自分としては、その登場した戦車&ビーグルは避けていたアイテムでした。
しかし、制作依頼が来た際に、発売されたばかりのその箱絵にかなり引かれてしまったのでした。

232964-50-b.jpg





以前から作ってみたかった「破壊された車輛」。
これを実戦するには最適なアイテムでした。
私の大好きな台湾の模型メーカー”DIOPARK”の新製品。1970年代に発売されたベンツW123をモチーフにしたカーモデルです。箱絵からも分かるように都市戦においての背景アイテムとして最適な民間車両として AFV模型の定番スケール1/35で販売してしまう超変化球商品(笑)


そして私が仕上げた状態はこれ!

blogベンツ2




・・・・箱絵よりも随分破壊が進んじゃっていますね(笑)。


何よりも目玉は飛散防止フィルムが貼られたフロントガラスの割れ表現!

Blogベンツ1


むふふ。いい感じ!

さてどうやって作ったのでしょうか?


・・・実は夢中に作っていた故に途中写真を一切撮っていないという失態をしてしまいました(><)

ガラスの割れは私の必殺技である「ダイレクトカット」によるもの。
カッターの歯を鋭角にナナメに切り込んで割れを描いているんです。
いずれ機会があれば、さらに詳しく解説しますね。


全貌が掲載されたアーマーモデリングは「monthly masterpiece」のコーナーとして作家作品としてスポットを当てて、非常に良質な写真で5ページ構成で紹介していただいております。

写真集のような誌面構成になっており、故に How to の要素はちょっと絞っておりますので、こちらのBlogで続きの記事は補填しようと思っています。
お楽しみに!




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※2015年に発売された私の初の作品/エッセイ集「凄い!ジオラマ」をカラー写真2倍に増量+本の多さアップで生まれ変えた「凄い!ジオラマ[改]ジオラマ作りの楽しさを文章と写真で楽しめる本です!2018年11月発売



                

                 

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プロフィール

情景師・アラーキー

Author:情景師・アラーキー
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■ 情景作家
■ 1969年生 居住地:東京・杉並 

「日常にあふれるさりげない光景」を立体化する事が得意なオールラウンドジオラマ作家。昭和ノスタルジーからアニメシーン再現まで製作範囲の守備範囲は無限。むしろ挑んだ事がない題材を与えられると燃えるタイプです。

「生み出すものに魂を込めて作る職人のようにありたい」・・・と願って「情景師」を名乗っています。

<過去の作例活動経歴>
●電撃ホビーマガジン
●電撃スケールマガジン
●モデルグラフィックス
●アーマーモデリング
●モデルカーズ
●パンツァーグラフ
●エクストラマガジン
(スペインの模型雑誌)

<<ジオラマ制作随時承ります>>
(製作事例:CM、テレビ撮影用、展示会用、トイの商品開発用、企業ノベルティー等)
・ジオラマ制作についての相談&質問もお答えします
・展示会等での作品貸し出しもしております。
・TV,雑誌,Web取材等の随時受付中。
<出演事例>
・おはよう日本(NHK)
・めざましTV(フジテレビ)
・タモリ倶楽部(テレビ朝日)
・怒り新党(テレビ朝日)
・情報ライブミヤネ屋(TBS)
・まにあマニアル(BS日テレ)
・王様のブランチ(TBS)
・lifeサプリ(BS日テレ)
・経済ビジネスライン(BSNHK)
<雑誌取材事例>
・週刊新潮
・週刊アスキー
・女性自身
・ホットペッパー
・ビーコン

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