西瓜の夏ー制作記・最終章





長きに渡って制作記を紹介してきたジオラマ「西瓜の夏」も夏の終焉に会わせるようにこの回でようやく終わりになります。このブログのタイトルフォトにもなっている重要な作品ですから丁寧に解説してきました。

ジオラマ全体の概要はこちらをご覧ください。↓

http://arakichi.blog.fc2.com/blog-entry-64.html


作品は月刊カーモデル雑誌「モデルカーズ」の依頼で製作したものです。

■MODEL CARS(モデル・カーズ) 10月号 (2009年08月26日発売)■

主役はスバルサンバー2代目。雑誌社自らプロデュースしたガレージキットのスバルサンバーを紹介する為のジオラマ作品でした。そのガレージキットはバンタイプでしたが、汎用性としてはトラックの方が使い勝手はありますのでプラ板を使ってトラックタイプに改造。やはりこのデザインはトラックが似合います。
(残念ながらキットはすでに絶版になっています)


最後1

改造したこのトラックの荷台に何を載せようかなぁ・・・・

石橋のシーンは夏の光景が似合います。故に夏らしい農作物がいいなぁと。
やっぱり夏といえばスイカですね。荷台にスイカが満載された光景なんて素敵です!


1/32スケールでのスイカの大きさを考えて何か大量に手に入る丸いものを探した所、100円ショップでちょうどいい木のネックレスを作るアクセサリー部品の球を発見。何色かある中で始めから黄色に着色されたタイプを使ってグリーンをグラデーション塗装してから黒縞を面相筆で1つ1つ書き込みました。100円ショップはジオラマ素材選びの宝庫ですよね。
いつか、『100円ショップの材料だけでどこまでリアルな作品が出来るか!」という企画をやってみたいです。

最後2

収穫したばかりのスイカを農協へもっていくごく短い間の運搬。
昔はクッション材として藁を敷いていたようです。


すいか9


運転席のドラーバーは元ドイツ兵(笑)
真っ黒に日焼けした農家のお兄さんはエポパテで作ったランニングシャツと首にかけた手ぬぐいでドレズアップ!。

    最後3


助手席には農作業で使った麦わら帽子と軍手。タミヤのエポパテで制作しました。
縫い目、編み目は爪楊枝の先でつついて制作しています。こういった小物制作は楽しいですね。



最後5





石橋のかかる小さな小川。護岸も石垣で作られた立派な川です。城下町でよく見る光景ですよね。
そんな川沿いに似合う木は、やはり「柳の木」ですね〜。前から作ってみたかった木でした。

さて、あの細かい葉っぱをどうやって作ろうか。。。。
手持ちのドライフラワーストックの中からふと目に留まった「アスパラガス」の葉。非常に細かい葉っぱがジオラマには最適なのですが、いまいちそのままではなかなか使えませんでした。

風にゆれるあの雰囲気を出す為に水溶き木工ボンドにどっぷり浸して下方向に葉っぱが向くように濡らした状態で乾燥させました。けっこう好いい様子になりましたね。
それを針金に瞬間接着剤で固定して、公園で拾って来た枯れ枝に付けてからその接合部を木工パテで自然に見えるように加工。木工パテは10分で硬化しますので作業時間短縮に役立ちますのでちょっとした工作には最適です(独特なツンとした匂いがしますけどね)

「♫ 柳のした〜に、猫がいる。だから〜ネコヤナギ〜〜〜♪」

まさに「これで良いのだぁ〜」!!

最後4

こちらの柳の下にはネコはいまぜんが小さな祠とお地蔵さんがあります。
(この撮影後に実はちゃんとネコを配置しています。。。笑)

エポキシパテとスタイロフォームのかけらで作りました。

最後7


ジオラマサイズはジャストA4サイズ。模型雑誌と同じ大きさです。

すいか全体


タイトルはパソコンで印字したものを切り抜いてステンシル塗装したもの。
最近の私のタイトルスタイルです。


小さな小さな夏が凝縮された箱庭のお話でした。。。。




※橋に生えたツタの話はまた後日、記事にいたします。



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西瓜の夏ー制作記その5/川の水表現


もう10月ですって!

多少肌寒い日が続いたりしましたが、今日のようにTシャツ1枚でも暑い!っていう日が続いたりして。
秋が来たのかどうかも疑問に思ってしまいます。
今年は暖冬になるようです。寒がりの私にとっては有り難い。。。

という事で、今回はいよいよ川の水表現にはいっていきます。

昔からジオラマの「水」表現は情景技術の頂点だなぁと感じていました。
しかもちょっと水部分があるだけで、その作品がもの凄く完成度の高い物に見えてしまう魔法のアイテム♫

水の表現には透明レジンを使いますが、その素材を使いこなす事にもの凄く抵抗感というか・・・ハードルの高さを感じているのはおそらくかつての私だけではないなず。
モデラーの誰もが「いや〜・・・いつかはやりたいとおもっているけど、なんか敷居が高くて。。。」と思っている事でしょう。


でも、透明レジンを買って来て、説明書通にちゃんと計測して、良く撹拌して、流し込む・・・指定時間+αをワクワクしながら待てば・・・・あら出来上がり♪
そんなに難しくはありません。よ!




さて、今回はいよいよこのジオラマのクライマックス・川の制作です。

川の中の様子を川の上から眺めた時にちらりと見える「清流」を作りたい!というコンセプトで進めております。
この清流のジオラマは今回が初めてではなくて今を去る事・・・もう16年まえの話ですが、27歳の時にチャレンジして制作したものがあります。


川



いいでしょ〜。いつもの様に日光下で撮影すると本物みたい!



実はこの川は一度近年に作り替えています。

27歳の時に作った時には鉄道模型店の棚でよく見かける「水の元」と言われる寒天のような熱溶解素材で作ったのですが、10年程経過したらもの凄く縮んで、しかも濁りが凄くて(大泣)。しかもプラスチックを溶かす特性がありまして、川でおよくアヒルの下半身をすっかりと溶かしてくれました。絶対に使っては行けない素材です!

残念な顛末になったジオラマですが私にとっても思い出深い作品なので思い切って「文化財復元工事」を施しました(笑)。。。。あの頃以上の川の表面の輝きが増してうれしい限り!!。その際に植栽も現在のリアルなタイプに置き換えたりして完成度をさらにアップしています。
この時のノウハウがありますので今回はこれを応用しての制作です。
↑この作品も重要な作品ですのでいつか紹介しますね♪。



古い石橋が架かる川には錦鯉が似合います。
川面からチラリと見えるカラフルな色彩・・・むむむむ、これは見てみたい光景!

ということで、1/32スケールの錦鯉の制作です。
売っている訳ではありませんのでタミヤのエポキシパテでチマチマと制作します。

こい6

上から見た魚ってけっこう難しい。。。爪楊枝を使ってつつくように作りました。

そんでもって、えいや!と塗装。


・・・・ん〜ん今見ると小学生が書いた絵みたいだなぁ。

あまり完成度は高くはありませんが、透明レジンを流し込むと解らなくなるのでこんな感じで。お腹の部分に真鍮線を入れて川底からちょっと浮かせて固定します。


こい7


これで下準備は完了!
ここに透明レジンを流し込みます。と、その前に・・・・川底はラッカーのクリアーをたっぷりと塗って、目処目しておきます。これを怠ると後から大変な目にあいます。透明レジンは浸透性が高いのでかなり小さな亀裂などから漏れ出してくるんです。私は何度も痛い目にあいました。。。

こい8


使用する透明レジンはいろいろ使った中で使い勝手がよかった「
デプコン:Devcon 透明レジン ET」を愛用しています。

http://item.rakuten.co.jp/grass-road/et-300/#et-300


硬化時間はほぼ1日かかりますが(表記上はもっと短いですが)、気泡が入りにくく、かなり高硬度で、紫外線の劣化が少ないようです。

主剤と硬化剤が2:1の比率は計算しやすい!。ただし特殊な匂いがします。古い油の匂いのような感じ。
私はそんなに嫌いじゃないんですけどね。
安売り店で購入したキッチンスケールでしっかりと計測します。長年の使用感がすごいっしょ。ワンフェスに出ていた頃に型取り作業で酷使しましたからね。

計測作業はしっかりと。
手を抜くと、結果としてまったく固まらずにいつまでもべトべト・ドロドロのままになりますのでご注意を
(経験済み:泣)!
計測用のポリカップと撹拌棒はホームセンター等で手に入ります。

そしていよいよ流し込み♪
気泡が入らないように細い筋ぐらいの流し込みの強さで。ちなみにこのデプコンは環境からの影響度は少ないですが晴れた日の乾燥した時にやるのがポイント。湿気がある日には気泡が増える傾向があります。

こい9

今回は清流を作りたいので透明レジンの素材色そのままです。
海やちょっと藻が多い水辺などはこのレジンを撹拌している最中に透明アクリル塗料を混ぜてその色を調節します。川底などを作るのが面倒な人は不透明な塗料を混ぜて水を濁らせるといいでしょう。



流し込んで説明書にある硬化時間が近づいてくると、レジンが『水飴』のようにドロドロになってきます。

この時に表面を竹串や爪楊枝でつつきます。かなり粘度があるので「にちゃぁ〜〜」と爪楊枝の先に絡み付くように
引っ付きますが、気にせずにつつきまくります。堅さのバランスが難しいのですが、何度も何度も繰り返すうちに
川の表面がとてもいい感じに「うねり」が出来るのです。

こい10

硬化がまだまだならば、苦労して作った川のウネリは元通りの真っ平らになります(泣)
そして硬化が思ったよりも早く進んでいたら、川面に「いかにも爪楊枝でつついた」醜い跡が残るだけになってしまいます。この見極めは、このレジンを流した日には1日ジオラマに張り付いてタイミングを逃さずに観察する事ですね。張り込みデカのように(笑)



と、そんな苦労の末に出来上がった水面はこんな感じ!!











こい12



錦鯉が生きていますね♪
思わず鯉の餌を投げ入れたくなる〜!


次回はいよいよ仕上げのお話。
川沿いの柳の工作やら、主人公のスバルサンバーの荷台の西瓜の話とか!!
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西瓜の夏ー制作記その4/川床の工作



まもなく9月も終ろうとしています。

先週のロングツーリング時が夏の最後といった様相で、あっという間に涼しくなってしまいました。

モデリングには最高の季節になってきましたね。
今年の8〜9月は本当に遊び回りましたので・・・・涼しくなった今は家で工作に集中!
しかし遊び癖がついてしまって。しかもツーリングには最適な季節になったので逆にうずうずしていたりして(笑)
山城を攻めるには最適な季節なんですよね。山を覆い尽くす木々が葉っぱを落とすと山の上の様子が良くわかりますので夏にいくよりも秋の方が都合がいいんですよ。
近場ならば八王子城とかいいなぁ(また城の話かよ)



妄想はさておき・・・長らく保留しておりました石橋のある光景「西瓜の夏」の制作記の続きであります!


ようやく「ジオラマ制作ブログ」として軌道を戻すのであります!


すいか1


あぶない、あぶない「西瓜の夏」っていうジオラマタイトルですからなんとか夏らしい時期に完結しなければ。


前回の記事ではえ〜と・・・・・石橋の工作まで完結しておりました。
これはいろいろな工作に使える石組みの造形の基本です。

今回は透明感のある川を再現するための『川床』の基本工作です。


まずは川砂の部分を作ります。使用したのは鉄道模型用の線路用のバラストとして販売されている粒の小さな砂です。スプーンを使ってさらさらと川の底に流し込んだ後に、木工ボンドを水で溶いたものを注射器を使って砂の上にすこしづつ流し込みます。注射器はホームセンターや東急ハンズのようなところで売っています。

石橋1


次に川の中の石を配置します。

石橋2


これらの石は近所の公園や川で拾ってきたもの。
日頃から様々な大きさの石を用意していました。
配置はピンセットで一つ一つ行ないます。配置する際には石の裏に木工ボンドを点付けして配置していきます。
一つ一つ行ないますから根気のいる作業です。。。。でもこういったチマチマ作業はけっこう好きなんですよね。
配置が完了したら、また先ほどの注射器で木工ボンドを小石の間に流し込こんでよく乾燥させます。


つぎに石についた苔を再現します。



石橋3


苔の再現として昔懐かしのおがくずに着色された「芝生のもと」を使いました。
これは今も模型店の定番になっている河合の日本の風景シリーズの中に入っていたもの。もう過去の遺産として普通のジオラマ制作には使う事はほとんどありませんね。しかし、川石についたいい感じの苔の再現としては最適でした!
同時に川岸の芝の工作も施します。
「バーリンデングラス」という化学繊維を短くカットした材料です。大きな模型店や通販で手に入ります。
これらの接着にも木工ボンドを水溶きしたものを注射器で流し込んで接着します。

ここでちょいとテクニックを。

よく水溶き木工ボンドをいろいろな接着に使用しますが、それを注射器やスポイトを使って流し込むと水の表面張力でなかなかしみ込まずに弾いてしまう事があります。この場合は台所用洗剤をほんのちょっと加えると解決できます。台所洗剤は表面活性剤が入っていますのでしみ込み性がアップします。



今回はこんなことで。

結局まだまだ続きます。。。。夏が過ぎさろうとしていますが(笑)
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西瓜の夏ー制作記その3/ベースの工作


夏が続きますね・・・・。

本日(記述日:8/19)でおおよその方は盆休みが終了でしょうね。

我が家の場合は、カミサンが仕事の都合上盆休みというのがないのでいつも彼女の仕事が落ち着いた頃に取っています。
夏がちょっと落ち着く9月にまとめて習得する予定ですので我が家の夏休みはまだお預けです。。。



さて、続いていますジオラマ「西瓜の夏」の制作記事の続きです。

いよいよ石橋の塗装ですが....あまり途中写真がない事が判明。
すんませんが、言葉で補填します。

石橋の塗装はモデリングペーストでの下塗りが完了して、タミヤのアクリル塗料を使って進めます。
使用カラーはフラットブラックとレッドブラウン(もしくはハルレッド)。石=グレーを使いがちですが、よく観察すると時間の経過した石は結構黒っぽいもの。この2色で十分です。溶剤で薄く希釈してそれぞれの石に変化が出るようにわざとムラに成るように塗装していきます。黒っぽい所があったり茶色っぽい部分があったりと。

石橋工作8


次はドライブラシ塗装にてディテールを浮かび上がらせます。

先ほどの色を白にちょっと加えて腰の強い平筆でササッと表面を履くように塗料を乗せて行きます。
石橋のディテールが浮かび上がってきますので楽しい作業です。



石橋工作9JPG

石橋はこれで完成ではありません。
石創り特有の白っぽい丸い苔を書き込みます。

すいか1



カラーイメージは「白っぽいペパーミントグリーン」。
カラーレシピはうる覚えなんですが「ブルー、白、グリーンを6:2:2」・・・ぐらいかな?
(すんませんがイメージですのであくまでもご参考という事で)

それを筆で「てん、てん」とスポット塗装していきます。単にそれだけの話なのですが、これがもの凄くリアルになるんですよね。てんてんの場所は実際の写真などを参考に。やりすぎないようにしてください。


橋の基本塗装はそんな感じで。あとは全体が完成に近づいてきたところで調節していきます。



今回はジオラマベースについての作業を紹介していきます。


私の作風で「ジオラマベースが凝っている」という印象があると思いますが、ベースも大切な演出装置だと考えているからですね。海外から有名な絵画がやってきて美術館で企画展が開かれておりますが、その際にすばらしい絵画とともにそれ以上にすばらしい「額」に目を奪われます。場合によっては絵以上に額の方が大きくてすばらしいぐらい(笑)。ジオラマにおいてのベースはまさにその「額」にあたると思うのです。

今回はカントリー雑貨屋でわざとアンティーク調に塗装された木の箱を使いました。これは1700円ぐらいでいい感じの古さが魅力的なA4サイズの箱。そこに土台としてのスタイロフォーム(厚さ役100mm)を詰め込みます。

下の写真は橋の両岸まで一気にスタイロフォームで切り出そうとして苦労している途中写真。
その後に、それはイメージとは違っていたので両岸は切り取ってしまいました。
失敗は常につきものです。。。。頭の中で考えていた事と実際はけっこうギャップがありますからね。
つねにサクサクと作業している訳ではありませ〜ん!


ジオラマベース工作1



で、結局両岸は「コルクブロック」を使う事にしました。
これはコルク屑を焦げ茶色に着色してブロックとして固めたもの。手でむしるといい感じの岩肌が再現出来るすぐれものの素材です。それ意外にも端面が非常に雰囲気がありまのでかさ上げした断面部分をワザワザ木の板を張ったりして工作しなくて済むんですね。

ジオラマベース工作3

地方の方も東急ハンズの通販サイトで購入できますよ!

http://hands.net/goods/44082


しかし、・・・・・眺めてみると今回は両岸が岩肌ではやはりイメージにあわない。。。。
予定変更、石橋を造った時と同じようにスチレンボードに石垣を書き込んだものを貼付けて、両岸も石組みにしてみました。

ジオラマベース工作5



スチレンボードはこういった湾曲した面にも対応できるのが利点です。


石橋の上と両岸の地面の工作です。

私は実家・習志野で採取した畑の土を愛用しています(笑)
天然の素材に敵う物はありません。良く天日干ししてアルコールで消毒した土です。
それを木工ボンドで薄めたものをたっぷりと塗りつけて、100円ショップで購入した「茶こし」で振りかけます。
写真で白くなっている部分が木工ボンドです。

ある程度乾燥させたあとに、さらに薄めた木工ボンドをスポイトで流し込んでまた茶こしで土を振るいます。
こうして地面をしっかりと定着させます。

ジオラマベース工作10


さて、今回の記事の仕上げとしてアスファルトの地面のテクニックの一部を紹介します。

それは・・・・



ジオラマベース工作13


超簡単。120番ぐらいの紙ヤスリを貼付ける事です!!
表面のざらつき具合にくわえて、独特のアスファルトにまざった小石がキラキラした雰囲気がまさに最適!
接着には木工ボンドを使うと表面がうねってしまいますので、2液性のエポキシ接着剤を使うといいでしょう。
土の接着以外には木工ボンドは使いません。乾燥時間が長いの作業時間がもったいないからです。


ちなみに・・・石橋の上にまいた土がちょと堅く引き締まってみえるのに気がつきましたか?

これは木工ボンドでしっかりと固定されて、よく乾燥した後に、紙ヤスリで表面をやすったんです。
特にタイヤの幅で表面をゴシゴシとやすると堅く踏み固められた雰囲気を演出する事ができます。


地面の基本工作はこんなもので。

次回はいよいよ川の工作編です!!
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西瓜の夏ー制作記その2/石橋の工作


盆休み3日目、帰郷する必要がまったくない私たちは都内でぶらぶらと過ごしております。

江東区の東京都現代美術館で開催中の「特撮美術展」を見に行ってアドレナリンを吹き出させたり、ジオラマ界の大御所・金子師匠とゴニョゴニョと打ち合わせしたり、東京湾花火大会を見ながらビールを飲んだり、原寸大ガンダムに再び会いに行ったり。。。。

まぁまぁ楽しんでいます(笑)。

しかし本日からは依頼された作例を真面目に作り出さないといけないので家に籠らないといけません(泣)
難しい夏休みの宿題を与えられました。。。。。


さて、前回の記事で夏らしいジオラマ「西瓜の夏」ですが、本日は主役?の一つである石橋の制作を紹介します。

すいか1


この石橋は熊本県に現存する江戸時代の橋という話をしましたが、実際の石橋は車が通れる幅はありません。


http://www.yado.co.jp/hasi/kumamoto/midorik/ookubo/ookubo.htm

うつくしい橋でしょ〜。人目惚れです。熊本に住んでいましたが小学校の1〜3年生の期間ですからこの橋を見に行ったりはしていません。

この石橋に出会ったのはとある一冊の写真集。


石橋 伝えたい日本の橋石橋 伝えたい日本の橋
(2009/05/24)
平野 暉雄

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この写真集は全国に現存する石橋だけをあつめた写真集です。
もう石組フェチにはたまりません!!ジオラマにしたい光景が満載!。鉄道模型を作られる方とかもいい題材になるかもしれませんね。


その写真集を見て人目惚れした大窪橋。それをモチーフにアレンジして今回のジオラマに採用しました。

さて、石橋の工作を紹介していきます。
以前の記事でもお勧めしましたタミヤ製のスチレンボードを使って、モチーフとなる石橋を見ながら水性ペンで下書きをします。タミヤ製のスチレンボード2mmが最適ですかね。適度な堅さが非常に使いやすいので他の製品よりは彫刻がしやすいですよ。


ちなみにこの石橋の大きさはすでにジオラマのレイアウトが決定した後に割り出した大きさです。
いきなり石橋ありきで作らない方がいいですよ。全体の治まりを考えて大きさを決めなければなりません。数ミリの大きさで印象がまったく違ってきますので、まずは厚紙を使って下書きならぬ「下作り」を行なう事をお勧めいたします。

石橋0

この石橋の場合はもちろん両面が必要です。石組みの大きさはまぁまちまちでいいですが、丸いアーチの部分は左右で辻褄があうようにちゃんとした大きさに統一して描きます。

描き終わったら、爪楊枝で石組みの間をけがきます。ピンバイスの先端に爪楊枝を差し込んで使うといいでしょう。
以前はボールペンによる加圧式の彫刻を紹介しましたが、こちらの爪楊枝式のほうがよりリアルに作る事が出来ます。

石橋1


けがき終ったら、こんどは爪楊枝のお尻の部分を使ってグリグリと表面を押して行きます。
これをする事で石組み特有の表面を「はつった」ような凸凹を再現する事ができます。

石橋2

建築用の断熱ボードとして使われている「スタイロフォーム」はジオラマベースを作る際に重宝する定番です。
これを使って、先ほど彫刻したスチレンボードを表裏に貼付けて、石橋のアウトラインにそって切り出します。
貼付けには2液性の「エポキシ接着剤5分硬化型」をお勧めします。木工用ボンドは硬化時間が長いので次の工作がなかなか出来ませんからね。

厚みがあるので一度で切り出そうとはせずに、少しずつ工作してください。特にアーチの内側はあとからまた追加の彫刻をしますので丁寧に。

石橋6

石橋のフォルムが現れると・・・興奮しますね〜(笑)
今回はこの石橋の道の部分は土を固めた表面になりますが、欧州や他の石橋では綺麗に配置された石畳のタイプもあります。その場合はこの表面にも先ほどの爪楊枝工作をしたスチレンボードを貼付けます。


切り出しの工作が終って、表面を紙やすりで整えた後に、アーチの内側の工作を進めます。
この部分は覗き込めばみえる・・・という部分なのでそれほど細かさは必要がないかなぁと思います。
ただし、高い部分に設置された橋や、深い谷間にかかる橋などはしっかりと裏側がみえてしまいますので、この部分にもスチレンボードを貼ってディテールを加える方がいいでしょう。

先ほどこのアーチの部分は左右で辻褄があうように描いてくださいと行ったのはこの彫刻をする為です。
このように石組みを描いていくと、いい加減に描いてしまった場合は左右で石がずれてしまう事になるからですね。
まぁ本当にずれてしまっても、ツタを這わせて見えなくしてごまかす方法とかいろいろありますけどね。


石橋2.5


彫刻が完了しましたら、お約束「モデリングペースト」を表面に薄く塗ります。
あまり厚く塗らないでくださいね。折角の彫刻が埋まってしまいますから。


石橋2.6


仕上げに橋の欄干をスタイロフォームをスティック状に切り出したブロックを組んでラフな感じに接着します。

石橋7



いい感じでしょう??


今回の工作は日本の石橋を作りましたが、石組みの橋は基本的な工作は欧州にあるタイプも同じ。
AFVのジオラマにも、ガンダムなどのジオラマにも十分に応用が利くと思います。

ジオラマにしなくても石橋だけ作って、その上にお気に入りのミニカーをかざるというちょっとしたおしゃれな飾り台にもなりますからね。




次回は塗装編になります。


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プロフィール

情景師・アラーキー

Author:情景師・アラーキー
.
.
■ 情景作家
■ 1969年生 居住地:東京・杉並 

「日常にあふれるさりげない光景」を立体化する事が得意なオールラウンドジオラマ作家。昭和ノスタルジーからアニメシーン再現まで製作範囲の守備範囲は無限。むしろ挑んだ事がない題材を与えられると燃えるタイプです。

「生み出すものに魂を込めて作る職人のようにありたい」・・・と願って「情景師」を名乗っています。

<過去の作例活動経歴>
●電撃ホビーマガジン
●電撃スケールマガジン
●モデルグラフィックス
●アーマーモデリング
●モデルカーズ
●パンツァーグラフ
●エクストラマガジン
(スペインの模型雑誌)

<<ジオラマ制作随時承ります>>
(製作事例:CM、テレビ撮影用、展示会用、トイの商品開発用、企業ノベルティー等)
・ジオラマ制作についての相談&質問もお答えします
・展示会等での作品貸し出しもしております。
・TV,雑誌,Web取材等の随時受付中。
<出演事例>
・おはよう日本(NHK)
・めざましTV(フジテレビ)
・タモリ倶楽部(テレビ朝日)
・怒り新党(テレビ朝日)
・情報ライブミヤネ屋(TBS)
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・王様のブランチ(TBS)
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<雑誌取材事例>
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