ジオラマの保管箱のお話
静岡ホビーショー明けの今週は参加された全国のモデラーにとっては本当に辛い週ですね(泣)。
それこそ情熱溢れる超絶作品を山ほど堪能出来ましたし、久しぶりにあった人、初めてあった人、キラキラ目を輝かせて展示物を見入る親子、・・・・様々な人の出会いがあって幸せな時間を過ごせた満足感があふれているのですが・・・
2日間ほぼ立ちっぱなし、そしてしゃべりっぱなし。
夜はまぁ大人ですから無茶は出来ませんが飲んでしゃべってそれはそれはモデラー天国静岡万歳!!と成る訳ですが
やはりそのツケは大きい。。。。。
年々疲れが抜けなくなり「老い」を感じるアラフォー世代。でも50代、60代の先輩モデラーがまだまだ元気に楽しんでいるのを見ると負けてられません!!
さて、肝心なそのホビーショーのレポートなど今週に入って様々なブログで紹介されつつありますが、
私・・・・「アラーキー」を語っている割には写真撮影がヘタ(笑)。
いやこちらのブログで紹介している写真はすべて私が撮影したもので模型を撮るのはまぁソコソコの腕かなと思っていますが、模型イベントのようにものすごい数の作品が目の前にあってそれを丁寧に撮影して行くのがヘタなんです。夫婦揃ってそう。
つまり、今回も・・・・帰宅した後に気がつく「あ、写真撮っていないわ」。。。。
毎年本当に凹みます。
と、言う事で関係各社に協力をお願いしてなんとなく写真を集めていますのでせめて自分のサークルの写真だけでもなんとか記録として記事を書きたいなと思っています。
今回はこういった模型イベントにむけてのジオラマネタとしてその保管や輸送の箱に関するお話をしておこうかと思います。
前回の日記にて車に詰め込む前のジオラマの箱を紹介しました。
白色と茶色の色違いはあるものの、基本的には無地の段ボール、そしてそのふちには茶色のカラーテープ。
中央には各ジオラマのタイトルとスケールが書かれた統一デザインの名札が付いています。
これが私のジオラマ輸送&保管箱のスタイル。
なかなかかっちょいいでしょ?!
私、転勤族でして父親の仕事の関係でほぼ3年おきに北は岩手県から南は鹿児島まで全国各地を転勤する運命でして、その度に大切なプラモデルが破壊されてしまったつらい思い出があります。。。。
その教訓がこの箱作りに活きているのです。
雑誌の依頼で制作する事がおおい私のジオラマ作品ですが、自宅から編集部、そして編集部からスタジオ、終了後は編集部で保管されるという移動移動が待ち受けています。預かった雑誌社にとってもかなり気を使う出来事。
事実、途中破損によるトラブルがないとも言えません。
故に自己防衛と編集部さんに余計な気を使わせないという配慮から箱をしっかりと造る事につながった訳です。
「ジオラマは普段どのようにしていますか?」良く聞かれる質問です。
私も他のモデラーにおんなじ質問をしてしまいます(笑)。一年に一作品ではなく結構なハイペースで作っている人はやはり気になってしまいますよね。
一部は部屋に設置された飾り棚に綺麗に飾っておりますが、大型の作品などはやはり箱での保管になります。
イベントなどで年に1度ほどは展示する機会がありますが、本当は自宅ミュージアムみたいなものを作ってすべて飾っておきたいですけどね。
さて、前置きが長くなりましたが肝心な箱の話(笑)。
使用する箱は近所のスーパーでもらってきた段ボール箱だったりホームセンターで買ってきたりした段ボール。
特に白色の段ボールは東急ハンズで買ったりしています。
表面に元の商品の印刷がされているとかっこわるいですから全部裏返して何も印刷されていない部分を使います。
保管するジオラマの大きさとちょっとだけ内寸を大きく計ったサイズで制作開始。切った貼ったで端面が露出して
しまうので茶色のカラーガムテープで外周を張り合わせます。これはほとんどデザイン的な効果ですね。
遠くから見ても「アラーキーのジオラマ作品」と解る保管箱です。名づけて「情景師の玉手箱」(笑)
手前に開く蓋を取り付けます。
ジオラマ作品は手前に引き出すように取り出せます。
私は作品を造る際には必ずジオラマベースに段差を付けて造るようにしていますから、それがいい”押さえ”につかう事が出来るのです。
保管箱の内側の左右に段ボールで凸を付けます。これが固定用のステップです。
この抑えのおかげで、箱を横にしても裏返しにしてもしっかりと固定されます。
箱の蓋には天面部に差し込みを付けておきます。
これである程度しっかりと固定する事が出来ます。優れものです
ガムテープなどでちょいと補強するとさらにグッド!
作品完成時にはもう徹夜続きでヘロヘロになってしまいますので、ジオラマベースと作品の高さが決まった時点で箱は作っておきます。
私は普段は普通のサラリーマンなので、雑誌から依頼されたジオラマ作品はこの箱のまま電車に乗って、出社する前に神田界隈に集中している雑誌編集部へ直接納品しているのです。朝のラッシュにこの箱を抱えながら納品するのは本当につらい。。。。
そんなラッシュからの防衛もこのしっかりとした箱作りが役立つ訳です(笑)
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