円形劇場の人気ランキング発表!
2019年3月30日から5月12日まで鳥取県倉吉市にあります『円形劇場くらよしフィギュアミュージアム』にて開催していたジオラマ個展『情景師アラーキーの超絶ジオラマ劇場』。
作品たちも無事に自宅に帰還し、請求書などの事務手続きも終わり、完全にミッションが終了しました。
最終的には来場者13000人に達することができました。
遠いところからお越しいただいた方、改めまして感謝いたします。
さて、会場に訪れていただいた方には、作品を見終わった後に、展示作品の振り返りとして作品の人気ランキング投票を行なっていただきました。
一人3つまでお気に入り作品の写真にシールを貼っていただいた結果は、まるでちょっとしたアート作品のような仕上がりに♬
カップルや親子であーでもない、こーでもないと話をしながら投票する姿は微笑ましいものでした。
貼っていただいたシールお客様の一人一人の気持ち。
しっかしと受け止めて、私が一人でコツコツを数を数えてランキングとしてまとめました。
大変でしたが、気持ちは伝わりました♬
ここで結果を発表いたします。
展示会場では「展示作品60作品」と発表しておりましたが、10作品は手のひらサイズの小さな作品もカウントしており、それは今回の投票から除外しておりますので、1位〜50位までの発表とさせていただきます。
男女でのそれぞれの投票の数もデータとして含まれており、その特徴も面白い結果になっています。
それでは、50位から!
というのが通常の発表でしょうが、せっかちなので1位からの発表です!
予想通りの新作「神崎商店」です。圧倒的な投票数で、貼り付ける用紙も5枚ほどに!!
今回のジオラマ展のポスターにも採用しましたし、新刊の本の題材でもありますので当然の結果だったと思います。特徴は女性投票が男性の約2倍という結果!
後の他の作品の結果もそうですが、この手の投票は女性はマメにおこなってくれて、男性は素通りするという特徴も含まれます。
展示中は、まるでアイドルの撮影イベントのような雰囲気!皆に愛される作品を生み出せたことに幸せを感じます。
いままで行なったジオラマ展では、この西瓜の夏と、ゴッサムシティで競り合っておりました。
実際の作品の大きさはA4サイズでとても小さな作品ですが、わかりやすい題材で老若男女ともに人気は衰えません。あらゆる角度から撮影して楽しんでいる様子が印象のこります。
なんと小林メカトロ商会が3位!しかも男女の投票数が変わらない人気でした。
来場者していただいた方全ての方が、このメカトロウィーゴを知っている訳ではなく、「ロボコンだ!」との声も聞こえてきましたが、架空のロボット修理販売のノスタルジックな雰囲気に興味を示してくれたようです。非公認のメカトロウィーゴ応援団としては嬉しい限りです!
4位にランクインのゴッサムシティは、今までは圧倒的な人気を誇っておりました。
私もこの作品を超える物をいずれ作らねば、いつまでも過去の作品にすがっている作家のように思われてしまう・・・とつねに思っておりましたが、よい作品を生み出せて安堵しました。おそらくこのジオラマもいい後輩ができたことを喜んでくれていると思います。
「天空の鋼鉄兵」
これも意外な上位ランクイン!
とてもとても小さな作品なのですが、やはりジブリのキャラクターの強さというか、親子連れも多かったがゆえに誰がみてもわかるキャラクターの強さかもしれません。
こちらの作品も、今や知らない人がいない作品をモチーフにしている強さに加えて、その世界観とはちょっと異なり、リアリティを追求した作品とのギャップを評価していただいたと思います。しかしこの海賊船も「初代」として過去の船なので若い方はすでに古典だったりするんですよねぇ。。。
こちらも作品もモチーフにしているロボットアニメの強さもそうですが、とても細かい整備中の風景と、電飾による照明の演出がわかりやすかったと思います。男性投票が初めて女性をうわまっているのも注目です。
いつもはベスト5に入る作品。こちらも男性人気が強く、「整備工場」というキーワードは男性に受けるパワーワードであることがわかります。
「港の片隅で」は投票の中で男女比がぴったりの投票はこの作品だけ!
朽ちた漁船の再現と、その周囲に暮らす猫の表現がキーになっていると思います。
「赤城」は圧倒的な男性表で支持された作品。
実はこの作品は当初の計画では展示する予定はなく(飾るための台が用意できなかったので)一応準備はしていたのですが、準備中にレイアウト変更で飾ることになった故に、4〜5日だけ投票用紙が間に合わなかったのです。
最初から投票用意が貼ってあったら、もっと上位に食い込んだかもしれません。
現時点では艦内に設置した照明が故障中なので、次回の展示には修理を間に合わせたいところです。
「やきいも」は文庫本ぐらいのサイズしかなく、とても小さな作品ですが、200票近い女性票があり11位にランクイン。
「カブトムシ」いつもは10位以内にはいる作品。キャラクター系ジオラマの人気におされてランキングを下げましたが、それでも健闘!
「TERRITORY:テリトリー(縄張り)」は今回のランキングのまさかの大健闘!
名刺サイズほどしかない小さな作品ですが、それぞれの表情の異なる猫がいるのが、おそらく女性の支持を集めた結果だと思います。ジオラマに猫を入れると女性受けがいい!というのは結構な定番セオリーですが、実証されました。
「昭和の終わりに」
廃車置場の渋い題材ですが、投票特徴として、こちらも女性層の支持があります。
私は女性は「錆が好き」と兼ねてから気づいておりましたが、今回で実証されました♬
アニメ作品としてはマイナーな部類に入る作品をモチーフにしたジオラマですが、男女の差があまりないというのが特徴でした。いつもは朽ちた方の作品が上位に入るのですが、こちらがそれを越したのは意外でした。
NHKのドラマ用撮影用として制作したこの作品。ノスタルジックな作品の雰囲気が支持されました。
意外なことに、第二次大戦のような過去の歴史ではなく、比較的最近の紛争を再現したこちらの作品ですが、女性層の投票が多いこと。錆や破壊などカタルシス系も女性は興味が多いということですね。
さて、以後は一気に50位まで!!
ランキングの最後の方は、「名刺サイズ」の小さな作品が集中しているのは当然の結果かと思いますが、以外にも上位に食い込んでいる作品にはとても小さな作品も含まれており、また以外に大きな作品がランキングの下位だったりと私としても以外な結果になって驚くことも多々。
人気がある分野ばかりを作るのが私の求めていることではありませんが、自分の思いとそれを見た人が感じるギャプなどは大いに参考になりました。
現時点では次回の展示イベントは未定ですが、また皆に喜んでいただける作品展がひらけるように努力いたします!
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